アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命/文藝春秋
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アマンダリに代表される、アジア文化とスモールラグジュアリーホテルの源流であるアマングループにまつわる歴史や文化などのエピソードに満ち溢れたアジアンリゾートの成り立ちを楽しめる内容。
アマングループのルーツであり、創業者オーナーは、オランダ人や中国人の混血である、インドネシア出身の創業者エイドリアン・ゼッカ氏。植民地における、欧米人のアジアンステイの桃源郷を忠実に再現したかのような、数々のアマングループのリゾートは、彼なくしては、成立し得なかったコンセプトであろう。
リゾートの生業に興味のある方には必読の書ではと思います。
アマンリゾーツ成功のキモとして面白かったのは、その地域特有の文化に根ざした土地を、リゾートとして最高の土地かどうか第5感で判断し、安価な値段で土地を所有して、地元の安い備品や家具(とはいえ、欧米セレブにとっては、高価で洗練された家具にみえる)を揃え、現地の安い労働力(とはいえ、彼らにとっては、とんでもなく高い給料=モラールアップ)で賄い、他のラグジュアリーホテルと同等の値段で運営するという、ビジネスモデル。
一流の実業家の商売のネタの裏側をみたような読後感でした。でも個人的には、アマングループの宿には泊まったことないので、まずはバリ島の「アマンダリ」に是非泊まってみたい気分。とっても楽しみです!!