注目のアジアカップの日韓戦。
予想外の韓国代表のスタミナに驚きつつも、日本代表の
素晴らしい精神力による、素晴らしい結果。
しかし、延長戦のリードしてからの戦術は、どうしたものか?
イタリアには守りきって勝つ戦術はあるが、
日本には守りきって勝つ戦術はない、というよりできない。
そんなに日本は老獪な国ではない。
専守防衛だった南アWC日本代表だって、最終ラインは深めにしたものの
基本4バックをベースにゾーンに奥行きを持たせて、守り、
つねに攻撃の姿勢は失っていなかった。
5バックで、ゾーンを薄くして守ったら、バイタルエリアは、
韓国代表に使われ放題。こぼれボールを奪って、カウンター
って戦術さえも繰り出せない。
最後の失点は与えるべくして与えてしまった失点。
ザッケローニも細貝の投入に象徴されるように中盤を
おろそかにしていたわけではないが、5バックにした時点で
日本代表の中盤が機能しなくなるのは、これでわかっただろう。
イタリアのようにはいかないことをこれで学習したことだろう。