モウリーニョの流儀を読んで、
実は彼は4-3-3で、プレッシングとポゼッションが
かつての彼の理想だったんだなと思った。
インテルで彼はこれでは、インテルのメンバーでは困難。
なおかつ、相手の短所を徹底的に研究して
試合に臨むプロヴィンチア達を相手にしなくてはいけない
セリエAの世界では、これまた困難。
ということで、
4-3-1-2の中央を厚くしたフォーメーション、モウリーニョ
流に言えば、4-4-2のロンボ、つまり、中盤がダイヤモンド型
フォーメーションということだろう。
タイトルこそ、最高の目的である彼にとって、サッカーの哲学は、
二の次。これもまた、サッカーの一つの方向性。
一方で、岡田vsクライフ会談でのクライフの哲学もこれまた然り。
最高の目的は、プレイヤー、観客等サッカーに関わる全ての人を
幸せにできること。
もっと上を彼は目指しているんですね。
だから、勝つことは大切だが、美しく勝てなければいけない。
でもそれはクライフだから言えること。
叩き上げのモウリーニョとはそもそもの立ち位置が違うよね。
もちろん僕は、クライフの考え方の方が好きだが、モウリーニョ
哲学も当然あってしかるべき。
ただし、勝てるのであれば、かれも美しいサッカーを目指している。
5-0で勝つのが理想。
でも、5-0で勝てないのであれば、1-0で勝つことを考えるのが
モウリーニョ。
美しく勝てなければ勝つことが優先されるのであって、負けても
美しければそれで良くないのがモウリーニョ。
ではレアルマドリーはどうか。
レアルマドリーは勝つのが当たり前。負けるというとはマドリー
の辞書にはない。
勝つのは当たり前で、どうやって勝つのかがマドリーの哲学。
やはりバルセロナよりも理想が高いかもしれない。