正直ネタ切れ感があることとオープンにできないものが多すぎるので最近はスペースがディスコードの方が良いんじゃないかと思いつつ1年ぶりの更新です多分。
さて今回の話しは
「リジェクション」
元々「カミカゼ」「マジックドロップ」
といったトリックとして存在していたのですが
2010年代後半?ぐらいからコンボ内にガンガン練りこまれた要素の印象です。
さてトリックやコンボとしては紹介されていますが
最近の設計上でもそれだけ重要視されるポイントになります。
「リジェクションの原理」
このリジェクション日本語にしたら
「ヨーヨーで糸を発射」
なので
いかにヨーヨーの回転で糸をはじき出すかにかかっています。
あれ?滑らないとスリープロスではと思った方は大正解です。
これまでと真逆の発想となります。いかに最小限の抵抗で滑らかに糸を飛ばすか、ヨーヨーの性能、プレイヤーの技能
どちらも問われるエレメントになります。
もちろんヨーヨー力学なのでヨーヨー側の目線でいきます
まずは写真をどうぞ
リワインド様のこの動画の3:20頃からお借りしました。
この親指からヨーヨーにかけてですね、綺麗にストリングがシェイプに当たっています。当たるとヨーヨーに巻き込まれてストリングが右から左にヨーヨーの下側をくぐるように飛んでいきます。
つまり、シェイプの形状でかなりリジェクションの特性が変わります。
比較として
C3yoyodesign - Krown
YoYoFactory - Essence
で比べてみます。
線をストリングとして
赤線がベアリングからエッジ部分までの角度
青線がエッジから次にシェイプに触れる角度
となります。
角度がついているほどストリングがボディに触れにくくなると言えます。
つまり角度が浅い(線としては縦向き)になっているほどボディとストリングが触れやすいことからリジェクション時の操作が少なくなるということです。
当然小さい操作であればヨーヨーが安定した状態で操作ができることや動画のように細かい動きの中でのリジェクションもやりやすくなると言えます。逆にスリープロスにつながりやすくなるのでパワー面とのバランスなどと合わせてシェイプの設定をする必要があります。
もう一点注目する点がストリングの当たり方です。クラウンではシェイプ全体に触れるような当たり方、エッセンスはコントロールエッジに点で触れるような形で接触すると言えます。この当たり方でストリングが滑る段階から飛ばされるまでの変化の仕方を変えることができます。コントロールエッジが角ばっている方が当たった段階で素早くはじかれることが多いかと推測されます。
以前にシェイプが回転力に影響することもお話ししましたが、トリックに対する特性にも関わってくるということでわずかな変更でも大きく性能が変化する要素がシェイプです。同じような形に見えてもメーカー様が開発を重ねて変更、改善をしている部分なので色々なヨーヨーを振り比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。