西武筑波百貨店はあと一週間で閉店です。
去年のうちから、2階エントランスにカウントダウンのボードが立ち、本日はあと8日と表示されていました。店内いたるところに紅白の幕が張られて、ワゴンセールを開催。総力を挙げての売り尽くしセールをしています。
今日は平日でしたが、1月終わり頃の日曜日並みくらいに人が入っていました。
以前は、平日の夜に西武に行くと、あまりにも人気が無くてシーンとしており、女子トイレに入ると他に誰も利用者がいなくて怖いくらいでした。
32間年のご愛顧ありがとうございました、という横断幕を見ていると、本当に悲しくなってきます。
西武筑波百貨店が開店したのは、1985年3月でした。ちょうど、つくば科学万博の開催に合わせてのオープンでした。西武だけでなく、ダイエーもでき、常磐高速も首都高速につながりました。
筑波西武の最上階6階には、キネカという映画館が2館ありました。2館あわせても200席しかないというミニシアターでした。キネカは2001年9月に閉店しました。閉鎖した頃のことはあまりよく分かりませんが、オープンした頃のことはよく覚えています。
こけら落としは寺山修司氏の遺作となった「さらば箱舟」でした。この映画は、当初は「百年の孤独」というタイトルで公開する予定でした。「百年の孤独」は、ノーベル文学賞を取ったガルシア・マルケス氏の代表作なのだそうです。他人事のように書いていますが、マルケス氏がノーベル賞を受賞した時に、私は日本語訳を買いました。難解な本なんで未だに読んでいません(笑)
作者と折り合いがつかなかったようで、寺山の没後に改題して1984年に公開されました。こけら落としはその翌年になります。
この映画をこけら落としに持ってくるのは、かなり大胆だなぁと思います。私が見に行った時は、観客は4人でした。
キネカは当時の堤清二・西武百貨店社長の肝いりで創設されたのだそうです。しかし、あまりマイナーな映画は、地方都市では受け入れられなかったようです。17年で閉館となりました。
そして、今度は西武筑波店そのものが閉店となります。時代の流れというべきなのでしょうか。
西武筑波店の閉店により、茨城県内の百貨店は1店のみになる、という記述をしきりに見かけるのですが、これは正しくないと思います。水戸市には、丸井と京成の2つの百貨店があります。まぁどうでもいいことですが。
下記はつくば駅周辺の写真です。つくば駅は、地下駅のため、鉄道も駅舎も見えません。真ん中辺りの黒白の横縞の建物が西武の入っているCREOというショッピングセンターです。この辺りも32年前とは景観が激変してしまいました。

