『「暮らしの手帖」とわたし』 | Akiのブログ

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こんばんは。

このところ寒いです。とはいえ、北日本や日本海側、各地で大雪であることを思えば、この寒さはたいしたことではないのかもしれないのですね。

さて表題の本は、昨年、NHKの朝の連続ドラマ「とと姉ちゃん」のモデルとなった暮らしの手帖社の創業者、大橋鎮子さんの自伝です。

朝ドラはあまり見られなかったのですが、本は一気に読みました。敗戦の焼け野原の中から復興し始めた日本。戦争を二度と起こさないためには、人々の暮らしを大切にすることだ、という思いを込めて創刊したそうです。

本を読んだ中で最も印象に残ったのは、鎮子さんが出版社を作りたいという理由を話しているところです。

10歳にしてお父さんを亡くされ、喪主をつとめた鎮子さんは、お母さんや妹達を幸せにしたい、と思います。けれど、人に使われていたのでは(要するにサラリーマンとして働くのでは)収入が少なくてどうにもならない、自分が何かしなくては(起業しなくては)といろいろ考えました。

そして花森安治さんという稀有な編集者と巡り会い、暮らしの手帖社の創業、やがて雑誌『暮らしの手帖』の創刊へと発展していきます。

未だに『暮らしの手帖』は広告を取ることなく、脈々と続いています。鎮子さんの強い意志を引き継ぎ、時代におもねることなく、けれど支持者の期待を裏切らない丁寧な誌面作りをしています。

こういう熱い思いがあってできたのだとは、ずっと知りませんでした。
浮き沈みの激しい現代では、特に出版社の経営と雑誌を存続させていくのは、本当に大変だと思います。でも、現代よりも遥かに大混乱だったと思われる時代に、果敢に挑戦していった鎮子さんの勇気や気概は、本当に素晴らしいと思います。