桜も散り始め春本番ですが、全然ウキウキしない話題です。
本日、またつくば市内の書店が閉店しました。2月に閉店したお店は、つくば市内のみで営業していましたが、本日のお店は全国チェーン展開しています。
もう一つ大きく違うのは、2月に閉店したお店は、書店だけの単独営業でしたが、本日のお店は、大型ショッピングモールのテナント店でした。ちなみにこのショッピングモールは、近々リニューアルオープンするとのことで、やたらと閉店したテナントばかり目についたのでした。
本を本屋さんで買わないと、と思い、ずっと気になっていた本を買いました。
相場英雄著『ガラパゴス』という本です。
自殺として2年前に処理された身元不明死体を殺人事件だったと見破った老刑事が、コツコツと調査して派遣労働者の過酷な状況をあぶり出していくというストーリーです。
ただし、この本は閉店した本屋さんで購入した訳ではありません。先週書店に立ち寄ったところ、もう書棚にめぼしい本は残っていなかったのでした。
上巻は、本日東京へ出たので、その時に買いました。下巻は、地元の書店で購入します。書店が地元から全部無くなったら困ります。困るのなら、やはり買い支えなければと思います。
『ガラパゴス』の中には、自動車メーカーが登場します。製造現場の労働者の人件費を安くするために、派遣や偽装請負に切り替えて景気の動向により雇用調整する。
実際に働いていた人から、派遣労働者は部品のように扱われ人間扱いされていない、という告白があります。
そんなに人件費をカットするのは、何故?それで誰が幸せになるの?といつも思います。
世界一貧しい大統領と話題になっているウルグアイの大統領は、ほんの一握りの人が幸せになるだけだと言ったそうです。
現在の日本では、労働者の3分の1が非正規雇用なのだそうです。そうやって企業利益が増えたとしても、それは本当に僅かな人達が富を独占しているに過ぎないと思います。
研究学園都市とか、博士がたくさん住んでいる街などといわれたつくば市で、大型書店が閉店していく状況を見ていると、何が足もとから音を立てて崩れ始めているように感じるのです。
『ガラパゴス』は、多くの方に読んでもらいたい本です。
