いきなり、暗い話題です。
昨日、出版取次で業界第四位の栗田出版販売が、民事再生法の申請をしたそうです。
売上は20年くらい前より半減し、昨年9月の負債総額135億円弱で、出版取次としては過去最大規模だそうです。
インターネットの普及やら本離れの傾向の加速に伴い、本が売れない、小さい町の書店がどんどん廃業していく、雑誌もどんどん廃刊している、こういう状況から、なかなか業績回復は難しかったのでしょう。
本や新聞については、再販制度といって、メーカー側が小売店に対して最終的な販売価格を決められるという制度が適用されています。
本については、他にも例外的な取り扱いがあります。
現在は、消費税の税率が8%に引き上げられたため、経過措置で、税抜き表示も認められています。その前は、平成15年の改正後、税抜き表示は認められず、税込みの総額表示をしなければならない、とされました。
本は、税抜き表示が認められ、本体価格+税と表示できました。ただし、本に付ける帯封には、税額も表示するという条件で。
また、現在の税法では、引当金はほとんど否認されますが、出版社が積む返品調整引当金は認められています。
ちなみに、本の返本率は約40%だそうです。
再販制度は、戦時中の紙の配給制度に由来するのだということを言っていた人がいました。
紙の配給をして、取次会社も1社にしてしまい、言論統制に使われたという経緯もあったようです。
それはともかくとして、私は何しろアナログ人間なので、やはり、本はリアルな書店で、自分の手に取って中身を見てから買いたいです。
書店の書棚で、いろいろ見ていると、そこからまた自分の知らない世界が開けていくような、ワクワク感とうれしさがあります。
取次を通さないと本を販売できないという現状は、もう実態にそぐわないように思います。
何とか現状に合う仕組みが作られ、身近な地元の書店が存続していくような社会であってほしいなぁと願います。