スイセン=春というイメージがあるが、このスイセン「ヴェラダント・スパークス」は初冬に花を付ける。

 

 

9月に出葉して、その後霜が降りる頃から開花するのである。

 

 

2010年アメリカスイセン協会の登録品種であり、スイセンの分類記号は7G­­­-Gに分類される。

 

 

花色は緑黄色とでも言えばよいであろうか。

 

 

花名の由来は、この花が”緑色で星のように輝いている”ことに由来するという。

 

 

花径は2.5㎝くらいの小輪で、1茎に2~3花を付ける。

 

 

交配親は種親が「ビリディフロルス」で花粉親が「ジョンキル」、どちらもスイセンの原種である。

 

 

花が目立ちにくい分、強い香りで自分をアッピールするが、どちらかというと動物をイメージさせる香りである。

 

 

この寒くなった時期に受粉に飛んでくる昆虫はいるのであろうか、生き残りのハエくらいしか思い浮かばない。

 

 

まさに、ひっそりと咲くという言葉がぴったり当てはまるスイセンである。

 

 

氷点下に気温が下がっても凜として咲いているその姿は、小輪ながらも逞しさを感じる。

 

 

言葉が通じるならば、なぜお前は初冬に咲くことを選んだのかを問うてみたいと思った。