準決勝 
張玉龍 11:8 呂輝展
張榮麟 11:4 呉育綸

決勝
張玉龍 11:9 張榮麟

劇的すぎる逆転勝利で、年間チャンピオンに輝いた、『玉面飛龍』張玉龍(ザン・ユィーロン)。
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優勝賞金の100万台湾ドル(300万くらい)を獲得!
準優勝 張榮麟 30万台湾ドル
3位タイ 呂輝展、 呉育綸 16万台湾ドル
5位タイ 郭柏成、傅哲偉 62000台湾ドル
7位タイ 柯秉逸、柯秉中 47000台湾ドル。


準決勝、呂輝展(ルィー・フェイザン)戦

張玉龍4-3リードから、6連続マスワリで一気に10-3リーチ!
呂輝展もあきらめず、玉龍のファールから4連続マスワリで10-8と追いすがる!

しかし・・・痛恨のブレイクスクラッチ・・・
玉龍、あっさり取り切り、11-8で決勝進出。

そして、決勝戦で待っていたのは、兵役を終え、本格復帰の張栄麟(ザン・ロンリン)。
張
いきなりのスタートダッシュ、5連続マスワリで、
栄麟5-0玉龍。

第6ラック、玉龍1点を返し、さらにマスワリで
栄麟5-2玉龍

第8ラックを栄麟が取り6-2、そこから3連続マスワリで栄麟9-2リーチ!

ここまで、栄麟は9点中8点をマスワリで得ている。
当然、玉龍はその間ずっと座ったまま・・・。

この時点で、ほとんど誰もが張栄麟の圧勝を予想していた・・・
しかし、玉龍だけは違ったようだ。

決してあきらめず、
セイフティでチャンスを掴んだり
スーパーショットで取り切ったりと
1点また1点と返してゆき、ついにスコアは9-9に!(11先)

ここで、小柄だがハードブレイクで知られる張玉龍のブレイクは①②④の3個イン、
しかし3番が見えていない・・・。

玉龍、プッシュでジャンプ配置に。

栄麟、配置を見てパス。

3番を入れても、5番に出しようがないからだ。

ここで、玉龍、ジャンプであえて3-6コンビに取る!

そして、取り切り、マスワリで11-9大逆転勝利!!


長年テレビ解説者をつとめ、有名なコーチでもある張明雄(ザン・ミンション)をして、
「ここ数年でも、最も見ごたえのある試合だった」
張玉龍「以前の彼は、単なる台湾の上位プロの一人に過ぎなかったが、
チャイナオープン優勝後、トッププロ中のトッププロに脱皮した」と絶賛。

(しかし、決勝戦は「張」V.S.「張」で、解説者まで「張」だったのね
 ・・・さすが、世界一多い姓、「張」!)

『玉面飛龍』張玉龍。
台南出身なので、彼がアマチュアの頃から知っているし
同じ店をホームにしていたので、彼の活躍はとても嬉しい。

おめでとう、玉龍!
玉亜紀子汪


情報源は、台湾でテレビにかじりついて観戦していたJくんからの電話と、
おなじみEDIFYさんのブログ。
2010男子職業撞球大賽年度總冠軍賽總冠軍張玉龍