4月9日に行われた奈良県知事選挙は、
自民党が候補者を統一できず、漁夫の利を得る形で維新の会の候補が当選した。
https://www.asahi.com/articles/ASR4971WHR46UZPS008.html

この報道に満寿夫は当初特に気に留めていなかったが、良く調べてみると気になることがいくつも浮かんできた。

 


現職の知事(自民党)は5期目を目指していたが支持率が低迷し、当選が危ぶまれていた。
そこで自民党奈良県連は世代交代を図るべく新人候補を立てることにした。
自民党本部にも了承を得て候補を決定したはずだったが、その後現職の知事も立候補することになった。
結果は保守票が割れて、維新の候補の当選を許してしまった。

どうして候補を統一できなかったのか。
どうも、出馬を辞退していた現職の知事に出馬を促したのは自民党本部らしいという話だ。
その理由は、県連が擁立した候補は高市早苗代議士の側近であり、その候補の当選を阻止し、高市氏を潰したいという自民党本部の意向ではないかという話だ。その結果として維新の候補に知事の席を取られたとしても、ということだ。
自分の所属する党から潰しにかかられてはたまったものではない。

高市氏はそんなに党から嫌われているのか。安倍元首相の後継と目されているが、安倍さんも敵が多かったのだろうか。それでも党内をうまくまとめ、選挙に勝利し、長期政権を担った。高市さんにも頑張ってほしい。

選挙で敗れた新人候補の平木氏は、安倍元首相暗殺事件の真相究明にも力を入れたかったようだ。当選が果たせず実に残念だ。

平木氏が当選していれば、西大寺駅前に慰霊碑建立の話も再浮上したかもしれない。
奈良市は事件を思い出したくないという意見は尊重するのに、慰霊碑を建ててほしいという声にはまったく耳を貸さない。実に恣意的だ。

奈良県の自民党については、あまり良い印象を持っていなかった。安倍元首相暗殺事件当日およびその後の言動について、安倍さんに対する対応が極めて冷淡に見えた。急遽予定を変更させてまで応援に来てもらったのに。銃撃を受けて倒れ込んだ安倍さんを、居合わせた医療関係者が懸命に救命措置をしているのに、通りかかった聴衆に手を振っていたり。当選を受けての記者会見での安倍さんへの感謝の言葉がほとんどなかったり。事件の当事者のはずなのに、終始どこか他人事のような態度だった。
https://www.youtube.com/watch?v=jBnTtLZLtuc


 

 


事件現場を慰霊碑も建てず道路にしてしまうという奈良市の意向に対して何も意見をしなかったのだろうか。安倍さんが命を懸けて応援してくれたのに。

平木氏はまだ48歳。次回の知事選にはぜひがんばってほしい。そして、必ず安倍元首相暗殺事件の真相を究明するよう県知事として陣頭指揮を執ってほしいものだ。