6月に伐採してもらった巨木は、業者の人からクスノキだろうと言われたが、満寿夫の見立てではクスノキではないような気がするのだが、まあ、クスノキに近い種類の木ではあるようだ。
庭に積みあげてもらった丸太や枝は、風呂の焚き木にする予定だった。細い枝などは何度か焚き付けに使ったが、幹の太い部分などは全く手付かずだ。そして、大きな切り株も。
この丸太と切り株はただ風呂の焚き木にする以外に何かに利用できないだろうかと色々考えてみた。


丸太は…
チェーンソーアートにしようかなどと思ったこともあったが、もし本当にするならしっかりと固定する器具が必要だろう。そうでないと思わぬ怪我をしそうだ。
普通の?木彫をするという手もある。
しかし、道具は、思い付くのは小学校の図工で使った彫刻刀セットしかない。(^_^;)。あれで一体どれほどのものが彫れるだろうか。
そして、思いついたのは「ニホンミツバチの巣箱」。
『鉄腕ダッシュ』の「新宿ダッシュ」でも、新宿のビルの屋上に巣箱を設置して、ミツバチを呼び込んでいたし。

「新宿ダッシュ」

『所さんの目がテン』の「かがくのさと」でも養蜂プロジェクトをやってるし。

「かがくのさと」

調べてみると色々なことがわかった。
ニホンミツバチは巣箱にハチの群れを誘い入れるのが難しいようだ。しかし、一旦誘い入れたら後はほとんど世話をしなくて良いようだ。ハチの巣作りが順調に進むと、春先に「分蜂」という現象が起こり、周辺を大量のハチがわんさか飛び回るらしい。なので、住宅地ではやらない方が良いだろう。ということだ。
「分蜂」とは巣の中に新女王ができた時、前の女王が働きバチの半分を引き連れて新しい巣を探すために元の巣を出ることを言うらしい。
分蜂は、巣づくりが順調ならば必然的に起こるようだ。起こらなければハチの群れはその巣を捨ててしまうのだろうか。
実は「新宿ダッシュ」で使用されている「縦長巣枠式巣箱」という巣箱は分蜂を防ぐためのものではないか。という説がネット上に見られた。この巣箱は素人が作るにはちょっと難しいようだ。

「鉄腕DASHの巣箱を徹底解説!【日本ミツバチ】」

う~ん、満寿夫んちは住宅地のど真ん中なので、やめておいた方が良いかな…(^_^;)。
福島ダッシュ村で使っていたという「丸胴巣箱」。昔ながらの巣箱だという、こんなのをやってみたらどうだろう。と思いついたわけだ。中をくり抜くのは大変そうだけどね。(^_^;)

「週末養蜂のはじめ方~丸洞式巣箱とその作り方」

 

切り株は…
ずっと見守っていたところで、ウサギが跳んできてコケることはないし。それに怒って親ウサギがツルハシを担いで伐根に来ることもないし。
ずっと放置していたらいわゆる「ひこばえ」がにょきにょき伸びてきた。まだまだ生命力は旺盛なようだ。


そこで思い付いたのが「接ぎ木」。
「接ぎ木」は古くから使われている方法で、準備する道具はよく切れるナイフかカミソリと接ぎ木テープの2つだけ。
原理は植物にある「形成層」という経路。台木と穂木の形成層をつないでやること。
な~んだ。楽勝じゃん♪。

「農業とつながる 情報メディア~接ぎ木の仕方を基本から紹介」

なるべく近い種類ほど成功率が高くなる…
え~と、クスノキに近い種類は…
シナモン、ニッケイ、ゲッケイジュ、クロモジ…
う~ん、いまいち食指が動かないなあ。
アボカド。
え、アボカドもクスノキ科なのか。これは良いことを聞いた。
と思って調べてみると…
アボカドの栽培には大量の栄養分が必要であり、その土地の栄養分を食い尽くしてしまうので、その後に他の果物の生産が難しくなるとか。また水も大量に必要だとか。そのため生産地域では環境破壊が深刻なのだとか。

「アボカド(Wikipedia)」

え~っ、アボカドってそんなに困った果物だったのか。「森のバター」「食べる美容液」などと称されているのに。(;一_一)。
う~ん、接ぎ木の方も問題が多くて、やめておいた方が良いかなあ。

思えばこの巨木も知らぬ間にメキメキ成長し、見上げるばかりの巨木になった。きっと地中の養分をグビグビ吸い取ってしまったことだろう。それはいずれは返してもらわねばなるまい。ひこばえを丹念に伐って行けばいつかは枯れるだろうか。同じ時に伐採したマツやカイヅカイブキの切り株はひこばえの生える気配はない。じきに枯れる(腐る?)だろう。針葉樹は広葉樹に比べてあっさりしたものだ。