優馬)「長老、実は玲奈さんのこと許してるんじゃないですか?」
長老)「許す?わしは許してなんかおらん。ただ…」
優馬)「ただ?」
長老)「ただ、あやつが心配なだけだ。昔から無茶しおる。何度も命を失いかけている。正しいと思った事は真っ直ぐ突き進む。今はきっと優馬、お前の為に必死になってる。今度氏神様の怒りをかったら本当に命はない……」とおちょこを口に持っていった。
優馬)「でもどうしたら…」
長老)「優馬、お前のカケガエノナイモノらカケガエノナイヒトをひたすら考えるんじゃ。そしたら記憶が戻るかもしれん。まずはお前の記憶を1部でも戻すことじゃ。多分そのヒントを玲奈が、持ってくる。わしはあいつが無茶しすぎたら止めるがな。さて寝る。」と床の間に消えていった。
聖音)「玲奈さんはおじいちゃんにとって自分の子供と同じなんです。めったに泣かないおじいちゃんが玲奈さんの為に泣くんです。もしかしたら私よりも大切な人なんだと思いますよ。」
優馬)「そうなんだね。でも聖音も長老にとっては大切な人だよ。そんな顔しないで。」と頭をボンボンとした。