迷山村…
優馬がきて早1週間が過ぎた。生活も慣れてきた。ここにきて3日目ぐらいからある夢を見るようになった。それは小さい頃の自分だった。何故か自分以外3人の女の子と毎回一緒だったがそれが誰だか思い出せないでいた。その夢を見始めて自分の名前が優馬だとわかった。
優馬)「長老もしかしてはじめっから知ってたの❓」と聞いたが毎回はぐらかされた。龍一から(長老は不思議な力を持っている)と聞いていたが時々家に戻らないこともあるのでその事も関連しているのかと思い始めていた。
この迷山村は普通にリアルな田舎町で少し行けば現実世界と何ら変わらなかった。ただどこに行ってもお金は必要ないことが現実世界とは違うとこだった。でも時間軸は同じようだった。
毎日同じ夢を気にしながら、ある女性と知り合うことになった。
現実世界…
咲姫と阿弥は青森に向かっていた。新幹線の中でも2人はこの事件について調べていた。移動中に金山記者から紹介された青森友禅社の相内に連絡を取り、ある喫茶店で待ち合わせをすることになった。
修一と優希は市役所で事情を話し、この街から居なくなった人が住んでいた場所を訪れていた。杏実も着いてきていた。そこである事実を知ることになった。全員が、亡くなったと聞いていたが失踪した人の妹が生きていた。いや生きていたと言っていいのか…長いこと植物人間としてある施設に隔離されていたのだ。
2人はそこに向かうことにした。