22549)SHORT STORYSカケガエノナイモノ⑥ | くわっちの推しと好きなことのブログ

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迷山村…


翌日優馬は聖音とともに龍一のとこへ向かった。何故ここに留まっているのか聞きたかったからだ。


長老の家から真っ直ぐ15分ぐらいのとこに龍一の家と畑があった。昼間は畑仕事をしているらしい。


聖音)「優馬さん、左側に見えてきました。」と指を指した。その方向に男性、2人がいた。

聖音)「手間にいるのが龍一さんで奥にいるのが奥様のお父様です。」と説明されるうちにその畑に着いた。


聖音に気づいた龍一から声をかけた。

龍一)「聖音、そちらは?」

聖音)「今日うちに落ちてきた優馬さんです。」

優馬)「こんにちわ。あのー龍一もここに落ちてきた人だと聞いて…」

龍一)「そうだが、それが?」

優馬)「その事についてなんか聞けたら記憶や現実世界に戻れるきっかけができるんじゃないと思って…」

龍一)「……」しばらく考えて

龍一)「ならうちの畑、手伝え。今収穫で忙しいから」

優馬)「わかりました。」と考える間もなく答えた。


龍一)「聖音、長老に今日はうちでこやつを預かるって伝えてくれ。」

聖音)「わかりました。でもお手柔らかにお願いしますね。」とその場を後にした。


龍一)「えーと…」

優馬)「優馬です。」

龍一)「その格好じゃ仕事できないから、おーい、美奈」と洗濯を干してる妻を呼び

龍一)「こやつに仕事着貸してやれ。」

美奈)「わかりました。てわこちらへ」と家の中に優馬をあげた。


優馬)「すいません、突然に。」

美奈)「いえ逆に助かります。」

優馬)「何も聞かないんですか?」

美奈)「なんとなくわかります。主人に話しを聞きに来られたんですよね?」

優馬)「はい。」

美奈)「でわ後でゆっくり聞いて下さい。こちらどうぞ」と龍一の仕事着を渡した。