
ほとんど話す時間ないからいつもこんな寂しそうな顔で見送っていた。
優)「これじゃあまたダメになるな⁉」そんなことを思って毎日仕事していた。
亜香里)「なんか浮かない顔してるね⁉毎回だね⁉」亜香里は前の職場から連れてきたいわゆる引き抜いた的な従業員。今はスイーツのお店の店長をしてる。
優)「毎回ってなんだよ❗」
亜香里)「不安なんでしょ‼綾巴とのこと❗」
当たりだ‼亜香里とは高校生からだから9年近く一緒にいる。別に恋愛感情はないが何故かお互いのことはよくわかる。
クリスマスは忙しいことを見越して2日前に亜香里が気を使ってみんなでクリスマスパーティを開いた。


綾巴の笑顔を久々に見た気がした。
クリスマスも終わったあと朝起きてご飯を食べていた時だった。
綾巴)「優君、大晦日も遅いよね⁉」
優)「うん、ごめんわからない・・・どうした⁉」
綾巴)「年明けの瞬間一緒にいたいなぁ~ってそして初詣行きたい・・・」
そんなことを言っていた。
大晦日❗やはり忙しく元日は休みだったがもう1つの店の初売りの2日からの福袋の準備で店が終わっても残っていた。
明音)「白石さん、あとは私達がやるのでいってあけて❗」
優)「だけど・・・」
明音)「大丈夫です。待ってるから綾巴ちゃん」そんなみんなの好意を受け綾巴の実家に向かった。
帰れない可能性があったので実家に帰っていたのだ。事前にLINEで迎えにいくと伝えてあった。
着いたのは日付が変わる5分前だった。
ピンポーン
中からでてきた綾巴をみて言葉を失った。

綾巴)「やだ~そんなに見ないでよ‼」と照れた。そして年が開けた花火があがった。
優)「さて行こうか❗」
綾巴)「ありがとう・・・」俯きながらボソッと言った。
優)「挨拶が違うだろう⁉ずっと宜しくな❗」
綾巴)「うん‼ずっとだよ」と満面の笑みで手を繋いで神社に歩いた。