玲麗は意地だけでなんとか走っていたが一度落ちたペースはなかなか上がらすにいた。
このペースで行くと特番内でのゴールはギリギリだった。
玲奈もゆっくりではあるがようやく35キロ付近まできていた。
時折恋人のくわっちも心配で声かけたが、
玲奈)「私は大丈夫!玲麗は大丈夫なの?」と体調が悪くなった玲麗の心配をしていた。
涼花はドンドンペースをあげついに40キロ付近で玲麗を捉えた。
特番のゲストで阿弥と高橋尚子がモニターで話していたが、涼花のラストスパートに驚いていて、
高橋尚子)「アスリートにしたい!」って言うほど素晴らしい走りに大絶賛だった。
涼花)「ガチで行くよ!」その言葉を聞いてさっきまで顔色が悪かった玲麗がその言葉を聞いて頬に赤味を帯びたかのように見えた。
特番はもうこの2人のゴールを中心に追っていたが、真理佳と綾巴は玲奈のそばについていた。
真理佳)「こっちカメラこなくなりましね!」
玲奈)「私は私の為に走ってるだけだから…それに私についてきてくれた2人がそばにいてくれるだけで充分だよ!」と話してたら、
くわっち)「智代梨が私だっていますからねって!」イヤホンを通じて話してきた。そんな想いを感じて涙がでそうになった。
玲麗、涼花はまるでマラソン大会での優勝争いをしてるランナーのようだった。
もう目の前にはフジテレビがある通りに入ってきた。ゴールには司会者のアナウンサー、ゲストの高橋尚子、阿弥そしてメンバーの咲良、智代梨、2人をサポートしてきた楓子がいた。
ゴールを目の前にして、玲麗、涼花の2人はアイドルと言うのを忘れてるかのように真剣な走りだった。残り1キロになって最初にスパートしたのは涼花だった。
その様子をモニターで見ていた、阿弥は
阿弥)「涼花の想いだね!頑張れ涼花~」と思わず声を出して応援した。
玲麗は涼花のスパートについていく。そしてゴールテープが見えた残り200メール玲麗がスパートをかける。涼花は必死について行くがそのまま玲麗がゴールテープを切った。
2人はそのまま倒れ込み、そして2人で顔を見合わせ笑った。
なんとか特番内でのゴールだった。
すぐさまみんなは玲奈の様子をモニターでみた。
2人がゴールしたことがわかり玲奈はホッとした。
残り5キロ、すでに7時間を超えていた。ここまでゆっくりではあるが止まらずに走っていることに付いている2人は胸が熱くなった