今村が下した決断は…
今村)「わかった!咲良の意思を尊重しよう。」
玲奈)「こっからは私も一緒につきます。」咲良が休憩所からでてきて
咲良)「ありがとうございます!残り頑張ります。」とゴールを目指す為に歩きだした。
ゴールではメンバーが待っていた。情報は随時入ってきた。
咲良の横には玲奈がついて歩きだした。もうすでに6時間を超えていた。
残り5キロまできた。再度痛み止めの注射を打ちラストスパートにかけた。痛みと戦いながら、歩き続けた姿を追っていたカメラマンも時折涙を拭った。
いよいよ残り1キロになり咲良はゆっくり、ゆっくりだが走りだした。
メンバーにもその情報が入ってきた。もうスタートしてから8時間を超えていた。
残り100メートルを切ってメンバーの姿が見えた時、今まで我慢してきた涙を咲良は流して走った。
メンバーも泣いていた。
ゴールテープを智代梨と真理佳が持ち咲良を待った。
このわずか数10mを足を引きずりながら、ゴールに向かう咲良の顔は笑顔になっていた。
そして…ゴールテープを切った。
咲良)「やったぁ~みんな遅くになってごめんね。」スタートして8時間30分になろうとした15時30分到着した。
楓子)「遅いやん!まちくたびれたわ!」言葉とは裏腹に瞳から涙が溢れていた。
玲奈)「ありがとう…とりあえず治療しよ…」スタートからこんなに過酷になってしまったが、
智代梨)「せっかく咲良が繋いでくれたんだからうちらも頑張ろな!」
真理佳)「うん!!咲良の想い受け取ったよ!ちゃんと最後まで諦めない!」3日後のスタートに向け、繋がった想いを心に閉まった。
東京では阿弥の舞台の初日が近づき、3日後のゲネプロに美優紀、舜、彩、優、菜々が招待されたが、優はドラマの撮影、菜々はあるミュージシャンのMV撮影に参加していて、3人だけ来場が決まっていた。
そんな中、舜と菜々は携帯で話していた。
舜)「しかし優が俳優なんて信じられないよ!」
菜々)「うちかて信じれんかったよ!!」
舜)「監督の原田さん?がうちのファンだったみたいやな?」
菜々)「そうらしいわ!でも撮影終わったらまたすぐ使いたいなんて物好きやわ(笑)」
舜)「まぁ~良かったやん!デビュー作はゲネプロの次の日か?こっちにおれへんから録画でみるよ!」
菜々)「うちもや!阿弥には必ず公演には行くって言っといてや!」