珠理奈は玲奈の誕生日に向けてウェディングドレスとブーケ、ティアラを優馬に紹介してもらった、小さなデザイン会社の一室を借りて、作っていた。
唯一の親友の奈和も時間がある限り手伝っていた。
誕生日にはまずはブーケを玲奈に見せようと考えていた。
誕生日まで1週間切って珠理奈は学校が終わると奈和のとこで勉強するからと嘘をつき泊まり込みで作っていた。
宮澤)「なんとかブーケは間に合いそうだね!」と、この会社の社長の宮澤佐江が声をかけた。
珠理奈)「はい!!宮澤さんのおかげです。皆さんのご協力で姉にブーケだけでも渡すことができます。」
宮澤)「これも、今みんなで作ってるウェディングドレスだってティアラだって、想いが入ってるから珠理奈ちゃんの想いお姉さんに伝わると思うよ!」
珠理奈)「私はお姉ちゃんが喜んでくれるだけで…それだけで十分です。私のしたことは許してくれなくてもいいんです…」
宮澤)「ちゃんと想いが伝われば、時間かかってもわかってくれるよ!!さぁ~あともう少しで出来上がるから今日は帰って寝たそうがいいね!」
珠理奈)「はい!!いつもありがとうございます。」
次の日、玲奈の誕生日の前日、優馬は頼んであった玲奈へのプレゼントをある場所に受け取りにいった。
優馬)「真那…ちゃんと挨拶しに行くから許してな!」受け取ったばかりの指輪を眺めて呟いた。
そして玲奈の誕生日がきた。
今年は松井家でダンディーズのメンバーも集まった。
玲奈)「もう~恥ずかしいよ~」と言いながら何気に楽しんでいた。
陽菜)「優馬さ~ん!プレゼント渡さないの~」
亮太)「陽菜、余計なこと言わないの!」
優馬)「いいですよ!皆さんにも聞いてほしいし…」そういうと用意してた箱を取り出し、
優馬)「誕生日おめでとう~指出して…」と箱から指輪をだし玲奈が差し出した指にはめた。
優馬)「10月真那のお墓に一緒に挨拶に行ってくれないか?」
玲奈)「えっ…?」驚いて言葉が出なかったが自然と涙がでてきた。
陽菜)「プロポーズ?キャー」
亮太)「お前は黙ってろ!」そばにいた達也も何故か目頭を抑える。そして
優馬)「珠理奈ちゃん…」とさっきまでこの場にいなかったが大きな箱を持って、現れた。
珠理奈)「お姉ちゃん誕生日おめでとう!」とその箱を玲奈に渡した。その箱を開けた玲奈は
玲奈)「珠理奈…」とゆっくり抱きついた