優馬の活躍でダンディーズは勝利しグループ首位まであと3勝と迫った。
終わったあと、玲奈の母親の実絵子がお弁当を持ってグラウンドにきた。
優馬)「家族勢揃いだね!」
玲奈)「そうだね!」といたずらっぽい笑顔で頷いた。その笑顔をみて
優馬)(はめられた…)なんとく玲奈の作戦に苦笑いになった。
珠里奈)「ねぇ~優さ~ん!ママの作ったお弁当とっても美味しいんだよ!」と優馬にオニギリを渡した。その光景をそばでみる玲奈は複雑だった。
みんなでワイワイしながら実絵子の作るお弁当を食べていたが、午後からのトーナメント1回戦のスタメンを発表した。
達也)「1番センター宮脇、2番サード丸、3番ファースト加藤、4番レフト大場、5番ピッチャー亮太、6番ライト安達…」
優馬)「6番…」
達也)「奏多!いつでも準備しとけ!」と先程グループ戦では6番でノーヒットの松本奏多は控えに回った。
試合前の練習の前に玲奈はグラウンドからちょっと離れた場所に優馬を連れて行った。
優馬)「何?」
玲奈)「…次も頑張ってね…」本当は違うことを言おうとしてた。でも言えなかった…妹の珠里奈の行為を不安だって…
優馬)「うん!!頑張るよ!」
少しして試合が始まった。試合はエースの亮太が5回までノーヒットピッチングと絶好調だった。
バッターはその5回に優馬のヒットをキッカケに3点を取って1回戦突破に優位にたった。
亮太は6回にヒット1本を許したが7回を完封しチームは7回に代打ででた奏多の2ランで追加点を取り5対0と見事1回戦を突破した。
実はトーナメント戦は初めての初戦突破だった。
達也)「よ~し!今からうちで祝杯だぁ~実絵子用意頼む!」と監督の達也が一番興奮していた。
達也)「優馬君は呑めるんだよな?」
優馬)「呑めますが、車です!」
達也)「家近所だろ!車置いてきて帰りは玲奈がうちの車で送るから…亮太一緒に行って乗せてこい。お風呂は家で入れ!」
優馬)「わ…わかりました…」と一旦優馬のアパートに行き車を置き、着替えたけとって亮太の車に乗り、松井家に向かった。
亮太)「優馬さん、ブランク感じさせませんね!」
優馬)「まぐれだよ!次はわからないよ!」
玲奈)「でもカッコ良かった!」
亮太)「もう~俺の車なんだからイチャイチャしないでよ!」と亮太とも打ち解けた感じで優馬はなんとなく嬉しかった。