今、優勝を決める大事な場面でマウンドにたつのは、優馬だった。
遡ること半年前…
玲奈)「ねぇ~優馬が野球してるとこみたい!」
優馬)「急になんだよ!」
玲奈)「こないだバッティングセンター行ったじゃん!その時野球してた時の頃の話ししてくれたよね?なんかみたいな~って!」
優馬)「しばらくやってないけど…でもやれるチームないよ!」
玲奈)「それがあるの…人手が足りないチームが…」
優馬)「どこに?」
玲奈)「内緒!明後日教えてあげる!朝5時に朝日ヶ丘公園のグランドにきて!ちゃんと野球できる格好してきてね!」
そう言われ渋々、日曜日に約束の場所に行った。
優馬)「おはようございます!」とメンバーらしき人達にあいさつしたが少し遅れて玲奈と…ユニフォームをきた男性ともう1人…優馬より少し下かな?といつ男性と一緒にグラウンドにやってきた。
玲奈)「優君おはよう~早いね!」
優馬)「おはよう…」とどうやら一緒にきた男性2人が気になるようでそれに気付いた玲奈は、
玲奈)「優君、私のパパで監督なの!それとお兄ちゃん!」
優馬)「は…初めまして~安達優馬と…も・申します…」といきなり家族登場で動揺してかみかみになった。
松井父)「初めまして、玲奈がお世話になってます。という堅苦しい挨拶はやめよう!」
優馬)「はい…」戸惑う優馬
松井父)「玲奈から聞いてるけど草経験長いんだって?」
優馬)「最近はやってませんがチームとしてやってたのは5年ぐらいです。」
松井父)「ポジションは?」
優馬)「一応全てのポジションできますが今日は投手用とミット持ってきました」
松井父)「じゃあみんなに紹介してアップしてからいきなりだけど投げてみて!」とメンバーに優馬を紹介していきなりピッチングをすることになった。ただ優馬はこの時はただ練習だけだとしか思わなかった。
アップをしたあと久しぶりのピッチングに最初はなかなかコントロールが定まらなかったが徐々に感覚が戻りストレートだけではなく、決め球のスライダー、チェンジアップ、シュート、カーブ、そしてスピリットと次々に投げていった。
松井父)「亮太…」と息子であり玲奈の兄である亮太を読んだ。亮太は高校大学と軟式野球で投手をやっていたので優馬のピッチングを見させた。
亮太)「面白いね!丸さんよりいいかも!」丸とはケガをしている先発組のベテランだった。