そばにいたい…第13話決断 | くわっちの推しと好きなことのブログ

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奈和は電話を切り、撮影に戻った。

阿弥は悩みに悩んでいた。別れを選んだら簡単なんだ…そう思った。しかしたくさんの女の子の中から自分を選んでくれた。演技という世界に引き入れたことに恩がある。いろんなことを考えて食事も取れずにいた。

そして数日後、最悪の状態になった。阿弥が倒れ救急車で病院に運ばれたのだ。

それはマスコミも動かすほどの大きな出来事になった。それは何故か…それは恋愛こじれて自殺未遂と噂が流れたせいだった。

ニュースを知り、阿弥の元に菜々、優、奈和、美優紀、そして舜…そうskeで共に過ごしたメンバーが顔を揃えた。

菜々)「阿弥…大したことなくて良かった…」

優)「ひ・久しぶりだよな、こうやって揃ったのは…」

阿弥)「みんな…ゴメンナサイ…」とただ、ただ泣くだけやった。

舜は病室に入らずに廊下にいた。きてみたはいいが、阿弥にかける言葉がみつからなかった。そして仲間として何もできずに追い詰めたことを悔やんでいた。

奈和)「気づいていたのに…ごめん…」

優)「あれは本当なのか?」とストレートに聞いた。

阿弥)「私、自殺なんかしてない…」

優)「阿弥がそんなことするわけないよな…」

菜々)「なぁ…阿弥?こんな状態やけど…」

阿弥)「うん…これだけ大きなことになってしまって…決めなきゃ…ね…」

菜々)「舜はどないしたん?」

美優紀)「外にいるよ…」

阿弥)「舜もきてくれたんだ…」

菜々)「あいつ不器用やから…ここまできただけで堪忍してあげてや…」

阿弥)「申し訳ない…」

外では玲奈と綾巴が舜に気づき声をかけた。

玲奈)「舜君…入らないの?」

舜)「玲奈さん…お久しぶりです!」

玲奈)「心配してきてくれたんだね?ありがとう!」

舜)「阿弥が迷惑かけてしまい、すいません」

玲奈)「舜君が謝ることないよ!阿弥ちゃんは今苦しいけど必ず立ち直るよ!入ろう?」

舜)「いや、いいです!入ってもかける言葉がありません。」

綾巴)「今、阿弥ちゃんが必要なのは舜君です。恋愛感情だけじゃなく、心の支えとして仲間として、そばにいるだけでそれだけで…」

舜)「玲奈さん…綾巴ちゃん…」ふぅ…っと息を吐き2人に続いて病室に入って行った。

阿弥)「舜…」手で顔を覆い泣き出した。

玲奈)「舜君…」と舜を阿弥の前に背中を押した。

しばらく黙っていたが舜が口を開いた。
舜)「阿弥…」