歌い終わり、会場は割れんばかりの拍手と歓声が響いた。
ふと玲奈を見ると、顔をクシャクシャにして泣いていた。
会も進み、楽しい時間はあっという間に過ぎた。
それからお腹が目立ってきた玲奈は産休を取ることになった。
定期検診から帰ってきた玲奈が、
玲奈)「ゆう君、どっちか、わかったんだけど、知りたい?」
くわっち)「知りたい!」
玲奈)「あのね…女の子だって~」
くわっち)「お~姫かぁ~」喜びを隠せなかった。
玲奈は名古屋で出産を決めていて、予定日の1ヶ月前に実家へと帰った。くわっちも会社の恩恵かしばらく名古屋で仕事をすることになった。
くわっち)「玲麗(れいら)~」とお腹を嬉しそうにさすっていた。
そして3年後…
一年間新設されたSGP48(シンガポール48)の支配人として派遣していたが、その任期も終わり帰ってきて見た光景に驚いた。
くわっち)「なぁ~玲奈?玲麗に教えたのか?」
玲奈)「うううん!久しぶりに公演のDVD見ていたら、勝手に踊り出して…」
くわっち)「親バカでいうわけじゃないけど…天才かも…」
制服の芽公演の振り付けを3歳にしてほぼ完コピしている玲麗の姿を見て驚いていた
でも玲奈は複雑な気持ちで見ていた。くわっちはそれに気づき、
くわっち)「大きくなって玲麗が決めるまでうちらは何も言わないようにしような!」
玲奈)「うん!」
10年後…
玲麗は母親に似て容姿は美形に育ち、運動神経は父親似と2人のいいとこ取りだったが…
玲麗)「私もパパやママみたいに芸能界に入って上目指したい!」
玲奈)「学校は?両立は大変だよ…かなり大変な世界だよ!」
くわっち)「あ~楽な事なんかないんだよ…確かに玲麗はダンスも歌もこの歳にしたらスゴいと思うよ…しかし…」
玲麗)「2人が大変な世界で頑張ってこれたからその血を引く私も必ずやり遂げられる。勿論パパもママも応援してくれたらだけどね!」ニコッと笑う顔にはもうすでにブロになる心構えができてるような大人の顔だった。
しばらくして玲麗はアイドルユニットとしてデビューした。人気は瞬く間に上昇していった。
くわっち)「なんか不思議だな!」
玲奈)「うん!!でも幸せだよ!」
くわっち)「うん!!」
玲麗)「私も2人の子供で良かった。」
くわっち)「これからもずっと幸せにいような!」
君が好き終わり~