遠くにいても~第100話 前に進めない… | くわっちの推しと好きなことのブログ

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舜は大阪から帰ってきてG.WのLIVEは父親の病気の事を忘れたいや忘れたい気持ちで演奏した。ただメンバーはいつものやわらかい舜の演奏ではなかったことはわかっていた。

優)「俺さ~MUSEのファンクラブ入ったんだぜ~」

菜々)「自慢するほどの話しやないやろ?もうキモイは…」と舜に笑顔を…そんな思いでの自慰ネタだった。

舜)「みんなありがとう…」

優)「なぁ~…みんなで舜のオヤジ見舞い行かへん?うちらの音楽聞いたら元気になるかも知れないじゃん!!」しばらく沈黙があり、

優)「俺変なこと言ったかな?」

菜々)「あ~変な事言った!優のくせにまともなこと言った!」

彩)「ただ病院やからな…」

菜々)「うちが交渉する…雅パパはうちにとっても親と一緒やから…何かして元気にしたいと思ってたから!」

美桜)「みんなで頑張ったらきっと舜君のパパも舜君も元気になるよね?」

舜)「みんな…」そんな優しさに珍しく涙した。

しばらくして、菜々、舜、彩の3人は舜の父親が入院している病院に行き、LIVE交渉をした。最初はなかなかOKがでなかったのだが、3人の熱心さに負け、30分だけならと許可がでた。そのまま病室に行き

美奈)「菜々ちゃん…久しぶりやね!」

菜々)「美奈ママ…」と抱きつく菜々。

彩)「初めまして、山本 彩と申します。」

美奈)「知ってますよ!歌もギターも上手なんですよね?」
菜々)「雅パパ…すぐこれへんで堪忍や…」と涙ぐんだが、

雅人)「あ・り・が・と・な・な」一生懸命言葉にして感謝を表しているのが、元気な頃を知る菜々にとってはそれが現実とは思いたくなかった。

そのうち学校を終えた翼も病院にきて、

翼)「なぁ~ちゃん、きてくれたの?」と抱きついた。

彩)「なんや、普通に姉妹やな?あっ!?うち彩、よろしくね!」

舜)「翼、来週ここでLIVEするからこいよ!」

翼)「え~マジ~友達も呼んでいいん?」

菜々)「え~よ!」

そして1週間後30分限定だけど病院でのskeのLIVEを行った。
雅人も元気になったように見えたが、梅雨に入った6月の後半、リハビリ中に容態が急変し、そのまま息を引き取った。

skeのメンバー、そして奈和、MUSEから阿弥と玲奈が葬式に参列した。

skeのメンバーは積極的に葬式の手伝いをしていた。

そんな中、菜々に
舜)「前に進めない…」その一言が重たく突き刺さった。