阿弥と菜々の感動的なステージが終わり、全てが終わったかに思えたが突然、舜が口を開いた。
舜)(阿弥…俺…ずっとずっと悩んでた。ずっと傍にいてほしいという気持ちと阿弥の夢を応援したいという気持ちと…なかなか気持ちの整理がつかないでいたんだ。でもこれでちゃんと送り出せる。この曲で送り出せる。聞いて…」とアコースティックギターを引き出した。
舜)(春めいたそよ風の中、君は隣でバスを待つ、夢だけを鞄に詰めて今旅にでる。新しい時刻表で君が選んだ遥か輝く道 遠くにいても空は続いてる。生まれた街と繋がってる。雲と心はいつまでも自由に行ったり来たり、遠くにいても空は続いてる同じ時間が流れている。今日は別れを告げてる。僕たちはそばにいる)
一生懸命涙をこらえてる舜を見てみんなは泣いていたが、阿弥だけは涙をガマンして舜だけを見つめ黙って聞いていた。
舜)(桜坂木漏れ日の中、時間通りにバスが来る微笑んで「行ってくるよ」と手を差し出した。君の今、眩しいのは明日を信じる強い意識の手。つらい時には空見つけるんだ。どこかに雲を見つけるだろう。君の瞳が作った涙は風に流れ、つらい時には空見上げるんだ、いつものようにここの場所で君の話しを聞くから僕たちは1人じゃない)そして阿弥以外のske全員がステージに戻り
全員)(遠くにいても空は続いてる、同じ時間が流れていく。今日は別れを告げても僕たちはそばにいる。つらい時には空見上げるんだ、どこかに雲を見つけるだろう。君の瞳が作った涙は風に流れ、つらい時には空見上げるんだ、いつものようにここの場所で君の話しを聞くから僕たちは1人じゃない)黙って聞いていた阿弥が立ち上がり、舜に抱きつき
阿弥)「ありがとう!ずっとずっと大好き!つらくなったら空見るね」と舜にキスをした。
玲奈)「なんかせつない…阿弥ちゃんうちでいいの?」と思わず苦しくなった玲奈が聞いた。
阿弥)「私…大丈夫です。頑張れます。みんながいるから…」そしてライブが終わり、阿弥とのお別れの時がきた。もう涙はなかった。
1人1人と握手をした。
菜々)「これ聞いて頑張りや~違うバージョンやけど」と友達と遠くにいてもが入ったCDを渡した。
阿弥)「うん!!頑張るね。」
玲奈)「阿弥ちゃん行くよ!」
阿弥)「はい!!」と待っていたタクシーに乗り込んだ。
阿弥)(バイバイskeバイバイ舜)と心の中でつぶやいた。
第38話に続く~