思考のゴミ捨て場

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備忘録と言う名のゴミ捨て場。

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Netflixに上がってたのでいつか観よーと思ってたらなんか金ローでやってたらしく、Twitterのタイムラインがネタバレ地雷原になってたから早めに観ようということで観た。
話の中身についてはネタバレ含むし最後に。


この映画は「貧困」が一つのテーマにあって、韓国社会のことはあんまり知らないけど時代設定も現代だし、身近な国にもそういう世界があるんだなぁという印象。
半地下の家って韓国には結構あるみたいね。
日本にもここまで行かないにしてもこういう格差は間違いなくあるんだろうなと思う。


最近、「社会に必要不可欠な仕事であってもそこまで待遇が良くない」ことが結構あるのはなんでなんだろうと考えたことがあった。
例えばインフラ関係とか先生とか、社会にとって必要不可欠な仕事の人って安定はしていても高給ではないのが多い。最近だと看護師の待遇も言われてるし。
これに対して、「やりがい」がある分給料が減っているって言っている人がいて、何となく理解はしたけどなんだかなぁという感じに思った。
確かに何の役に立つのかよく分からん仕事も多くて、高い報酬でも与えられないとやってらんないのかなって感じもあるけど。けどなんかモヤモヤ。


でもある日、この映画を観て全く別のことを考えている時に意図せずに似たような結論に至ってしまった。以下の感じ。
今の世の中みたいな資本主義社会で生きる以上貧富の格差は絶対生まれてしまう
→じゃあその中でもより多くの人が幸せに生きるためにはどうすれば良い?
→貧しい人が物質的(お金とか)以外の幸せを享受できるようにする
→仕事にやりがいを与える
この理屈だとやりがいを感じない仕事を高待遇に、感じるような仕事を低待遇に、みたいな世の中になってしまう。何となく今の社会に対して感じていた疑問と一致している。
まあもちろんこの考えが完全に正しいわけではないけど、ある程度言える話なのかなとも思うし、なるようにして今の社会になっているのかなぁとも思った。


でも明らかに待遇を是正すべきだろうというものは世の中にいくらかあるけどね。教職とか特に。


そんなわけで貧富の格差って難しいなぁと思った。
以下映画の話。















アカデミー賞で作品賞取っているだけ流石になかなか刺さるものがあった。
とりあえず観終わってからは胸の中にうまく言葉にできないモヤモヤが渦巻いていた。寝る前に観たことを割と後悔するくらいに。


でもその後ネットでの考察を見て色々と考えるうちになんとかモヤモヤがまとまった感じはある。
映画は観たけどネットの考察とか見てない人は是非見て欲しい。
この作品の映像とか構成がめちゃくちゃ計算されていることがわかる。縦線の話とか。
雷が落ちてから不穏な展開になっていくところとか、半分のところから急展開していくところとか、オーソドックスでありながら効果的な構成だなと思った。


正直1時間くらいまでで、面白くはあったけど夜なのもあって少し眠くなっていた。
でもそこからの展開は本当に目を見張るものがあった。


特にあと8分で家族が帰ってくるって分かってからのドタバタは緊張感がありつつ楽しかった。
緊迫したシーンでクラシックを流すのはよく見る演出だけどなんか名前とかあんのかな。
エヴァとかのイメージが強いけど。


貧富の格差というと富裕層と対立する構図がよくありそうだけど、本作では貧しい側同士で争って最悪の展開に転んでいくことがなんとも示唆的だったり象徴的だなぁと思った。
富裕層も別にそこまで悪側に描かれてなくて。
主人公家族からすれば引っかかるような言動も全く悪意が無くやってるわけで、そこが妙にリアルさがあるなと思う。
現実でもそういうのってよくありそうよね。


気になるのはやっぱり結末の部分で、死ぬ人と生き残る人はどういう理由で決まったのかなぁって感じ。特に娘さんね。
どこかで見た感想にも書いてあったけど、世間の人から見ると少し頭がおかしい人が起こした悲惨な事件、って感じにあれは映るんだろうけど、それはあくまで切り抜きであってそこに至る過程を描いているところがあの映画の良さでもあるのかな。


あとこのポスターもなかなか特徴的だけど、どういう意図があるんだろうね。
なかなか具体的な解釈が思いつかない。
個人的はAC/DCの『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』のアルバムを思い出した。
比較的よく見る手法だけどどういう意図なんだろうね。




金ローでこの前やってたけどこの映画を地上波でやったってまあまあすごいよね。
ラストは結構キツいし、時計回りのくだりとか家で観るのは…。
個人的にはジブリとハリポタ祭りから脱してそういう流れが来るは歓迎だけど。
韓国映画はあんま観てなかったけどもっと観てみよーっと。