昨日、こんな事がありました。

 

 奥さんと何げなく雑談していると、

「自分の価値観に従って生きていたらダメだと思ったから、それをやめたの」

 

 私はこの言葉にピンときました。

 

 

 午前中のよく晴れた、日が差し込むキッチンでした。たしか、話の始めはテレビでやっていたヘリコプターペアレント(子離れできない病的に過干渉な親。)について話していたんです。

 

 私「子どもに過干渉になり、歪んだ愛を与えるのは、当人が歪んだ愛情、いわゆる毒親に育てられたアダルトチルドレンだからだよね?」

 奥さん「そうじゃない?」

 

 毒親とは、子どもに対して過干渉or無干渉(ネグレクト)で、子どもを“自分の所有物”として扱う親の事です(すごいざっくり言ってます)。

 彼らにとって子どもは物でしかないので、人に行う育児をしません。可愛がらない犬にしつけを施すように、子どもを扱います。

 気に入らない事があればしつけだと言って暴力をふるう。子どもの人格を完全否定するようなひどい言葉で傷つける。いわゆる、肉体的、精神的、性的、虐待を行う。

 

「私は否定され続けて育ったから、自分の価値観を信じていないの」

「大体いつも自分の価値観に従ってやりたい事をする時は、失敗しないかどうか?人に迷惑をかけないかどうか?怒られないか?びくびくしながらやってる。いつも怒られていたから。あっちゃん(私)は自分の思った通りに好きにやればいいって言ってくれるけど、怖い」

 

 さて、以前の記事にも書いておりますが、奥さんは天才です。

 

 世の中全ての人々は、タイプを持っております。区別する方法は『○○占い』のように数えきれないほどありますが、ここでは3つに分けたいと思います。

 

1、天才タイプ 創造性に優れ、再現性を持たない。共感性に救われる。芸術家など。

2、秀才タイプ 再現性に優れ、共感性を持たない。しかしとにかく仕事は出来る。エリート官僚のイメージ。

3、凡人タイプ 共感性に優れ、創造性をもたない。天才タイプの心の支えになる。

 

 私は凡人タイプです。奥さんは天才タイプ。

 

 天才タイプが自分の価値観を信じないのは、非常にもったいない事なのですよ。なぜなら、『天才タイプは自分独自の価値観がいいと思うものを創造する』事が、この世の役割であり、それを行う事が魂において◎だからです。

 何故か?それは、天才の価値観に、私利私欲が存在しないからです。

 なので、彼らの価値観でいいと感じるものは、世界にイノベーションを起こすほどの発想であり、まさに天才の創造性なのですが、彼らは発想、創造するだけで、それをお金には出来ません。

 

 天才の研究って、金かかるでしょ?そして当の本人達って、必要だから金使うだけであって、その計算にはほとんど無頓着。天才の作り出したものをお金に換える為に商品として整えるのや、販売、そしてその組織(たとえば会社)の経理や管理なんてのは、秀才と、凡人の役目なのです。

 

 ちなみに、凡人こそ自分の価値観を疑った方がよいです。何故なら凡人の価値観は私利私欲がかなりの割合で絡んでいるから。天は私欲の為に行った事に○を出しません。

 

 話を戻すと、奥さんの「私は自分の価値観を信じていない」のは、幼少期の虐待による刷り込みであって、それが彼女のリミッターになってしまっているということ。

 

 奥さんがかつての舞台で見せた女神のような存在感は、彼女の価値観(感性)のリミッターがまぐれでも外された結果。だいたい女優をやっていた初期は、奥さんはやることなす事全てに○が出る、実力、魅力を共に備えた劇団のエースだったのですから。

 

「あの時(劇団に所属した初期)しーちゃんは、自分の価値観にただ従い続けただけでしょ?」

「うん。」

「自分独自の価値観に素直に従えば間違いなく○が出るのに、なんで自分の価値観疑うの?」

「そう、教えられたから」

 私の脳裏に奥さんの祖母(しーちゃんは祖母のチャンバァに育てられた)が浮かびます。頭には怒りマークも浮かびます。

 才能を持つ子どもの、発達障害のマイナスな部分しか見ることなく、虐待を続け、人格を否定し、才能にリミッター(呪縛)をかけてしまう。それが悪と言わずなんといえよう。

 

「そんなリミッター(呪縛)とってしまえ!ていうか、取れ!その価値観、発想を、俺に伝えろ。それを形(商品)にして金に換えるのは、俺の仕事だ!」

 

 我々夫婦が独自で運営する発達障害児支援施設の構想、発想は、奥さんの仕事。それを運営、現実化するのが、私の仕事。

 

「発想するだけって、無責任じゃない?考えるだけで、後は人任せ…」

「そうじゃない。こっちは(凡人は)その発想が出来ないから、発想をくれと言ってるの」

「そんなに楽していいの?私は言うだけ」

「いいの!こっちはその発想を喉から手が出るほど欲しいの!俺から見ればしーちゃんは自分の中に宝石の原石を山ほど持っているのに、それを取り出そうとしない。さっさとそれを出して!そしてそれをカット、売るのが俺の役目。しーちゃんは原石をカットする技術も販売する能力もないでしょ?」

 

 天才の能力はひどく偏っているのです。

 これから根ほり葉ほりして、奥さんの原石を引っ張り出さなければ……。

 

 アスペルガーや、自閉症者の発想力、想像力は、はっきり言って天才です。私は少なくともそう信じています。その才能は、育むべき宝であって、決して潰してはいけません。潰すことはすなわち、人類の宝を潰す事だと私は思っています。

 

 『自閉症スペクトラム』=『天才』という考え方は、賛否両論あると思います。しかし、私はそのスタンスです。(天才も、自己表出方法を持たないうちは、凡人ですし)

 

 それに人の『才能』や『可能性』を潰されるのが、私は根本的に大嫌いなのです。

 

 さて、奥さんは想像力(発想)→創造力にするのもまた苦手なので、これから目標を立て、マネージメントもしっかりしていかないといけないなぁと、思った出来事だったのでした。

 

 

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しーちゃんの方が先輩で、もうブログ始めてから数年でしょうか?

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