それは、JULY 4th の夜の出来事だった。
ルームメイトの優しさに甘え、
ホストファミリーといるような気分で過ごしていた私がいけなかったのか、
ホストマザーのようだった、ドロシーの逆鱗に触れた。
JULY 4thといえば、NYマンハッタン周辺では、あちこちで花火があがる事で有名。
私が住んでいたEast Villageのアパートの屋上からは、
「East Riverであがる花火が良く見える」と、ドロシーはいつも自慢していた。
私は、ここぞとばかりに友達を集め、
リビングで、みんなを日本そばでもてなし、
開始時間になると、屋上で花火を堪能していた。
その同じ日に、ドロシーは、HBO時代の上司を招いていた。
彼女は、屋上で、バーベキューをするのが、大好きで、
私も一度、仲間に加わった事がある。
その日も、ドロシーは、私達グループとは別に上司と2人で、
バーベキューを始めた。
花火を楽しみながらのバーベキューに上司を招待したようだった。
ところが、数分も経たないうちに、
バーベキューの火で、ドロシーは焼けどをし、
さっさと屋上から撤退。
リビングで、上司と話し込んでいた。
私は、ドロシーの焼けどが、そんなにひどいとは、思わなかったので、
花火観賞を楽しみ、友達と、おしゃべりをし、
と~っても楽しい一日!を過ごした。
ところがである。
みんなが帰ってから、
焼けどを見せ、私のせいだと話し始めた。
ドロシーが上司を招待し、バーベキューでもてなそうとしていたのに、
私が友達をたくさん連れてきて、アパートと屋上を行き来して、
騒ぎたてたから、焼けどしてしまった、というのだ。
前もって、友達が来る事は話してあったし、
そんな私のせいにされても、どうしようもない。
でも、氷がなくなってしまったから、
焼けどを冷やすために、
夜中に氷を買いに行った。
近所のデリに売っていなく
あちこちさまよい歩いた。
5件くらいまわって、やっとみつけた。
Villageじゅうを歩きまわった気分だった。
JULY4thだったからか、午前零時は回っていたけれど、
どこも人が多くて、にぎやかで、
恐さは全然感じない夜。
ドロシーの焼けどを見たら、痛々しくて、
私のせいなのかと思ったら、
なんだか悲しくて悲しくて。
華麗な花火とは裏腹に
初めて、NYが自分に見方していないって
感じた夜だった。