映画感想文+富山おいしいもの図鑑  映画感想文+富山おいしいもの図鑑
【ストーリー】

 自称俳優の美しい男マイロ・ティンドル(ジュード・ロウ)は,恋人マギーの旦那である推理作家アンドリュー・ワイク(マイケル・ケイン)の豪邸に乗り込んだ。マイロは,アンドリューに「マギーとの離婚に応じてくれ」と激しく迫った。

 アンドリューは妻の不貞には全く動じず,「私も離婚はしたい。だが,マギーは金のかかる女で,売れない俳優のお前では手におえない。すぐに金をもっている私のところに帰ってきてしまうだろう。私は金持ちにマギーを引き取ってもらいたい。」と諭した上で,取引を持ちかける。「私がマギーに送った宝石を盗んでくれ。私には保険金がおりるし,お前には宝石とマギーが残る。宝石をさばくルートも用意しよう,悪い話じゃないだろう?」


【キャスト】


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 マイケル・ケイン,ジュード・ロウ

 ジュードロウが,かっこよすぎる。近年で一番ハマった俳優。画像を見ていただきたいのだが,拳銃を持つ二の腕の幅が,顔の幅と同じ!なんてセクシーなの。「時に男をも魅了する美貌」とは,彼のこと。芸術的な美しさ。


【感想】

 権力・金・地位のある年老いた男と,若くてキュートな青年との間で揺れる女の物語かと思いきや,中心人物であるはずの女は,一度も登場しない。「男の嫉妬は世界を滅ぼす」というサブタイトルがついているものの,これはあくまでも男と男の推理バトルであって,嫉妬なんてものは,蚊帳の外である気がする(このサブタイトルは,北斗の拳の方が相応しい)。

 男・女・男の三角関係と聞いて,私が最初に思い出すのは,バイキンマンと食パンマンだ。

 バイキンマンはドキンちゃんが好きで,同棲までしている。だが,ドキンちゃんはバイキンマンには目もくれず,食パンマンが好き。なのに不思議なことに,バイキンマンのライバルはアンパンマンであって,決して食パンマンではないのだ。普通の男なら,恋のライバルの食パンマンを憎むはずなのに…。恋と仕事(?)を完全に分けられる,尋常じゃないバイキンマンの男気。惚れそう。

 …映画に話を戻そう。1972年にアカデミー賞4冠を得た傑作ミステリー「探偵(スルース)」のリメイク。どんでん返しの連続で,最後の最後まで結果がわかりません。見て損はないと思います。