長野電鉄屋代線:廃止へ 90年の歴史に幕 沿線3市活性化協議会、多数決で /長野
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20110203ddlk20020089000c.html
長野電鉄・屋代線廃止決める 代替バス運用へ 活性化協
http://www.asahi.com/travel/rail/news/TKY201102020396.html
長野電鉄屋代線は「廃止」 活性化協議会が決定
http://www.shinmai.co.jp/news/20110203/KT110202ATI090021000022.htm
こういう結論の出し方は異常極まりないと思う。
二十数名の活性化協議会の、しかも多数決だけで廃止が決まるなんて、
某ハイパークリエイターではないが、「寝耳に水」としか言い様がない。
長電は最初から廃止したくてしたくてしょうがなかったみたいだし。
そもそもこの「活性化協議会」に、どれだけ地元住民や乗客の意見が
集約されていたのかすら不透明だ。
割引乗車券の販売やサイクルトレイン(自転車持ち込み可の)、
運行本数の増発や代替バス
の運行など、
「実証実験」というやつも行われたみたいだけど、
利用者は1割しか(1割も伸びたという意見もあるが)伸びず、
明らかに宣伝不足。
だっていつそんな実験やってるかなんて、少なくとも俺の周囲は
誰も知らなかったし。
どうしたら利用者が伸びるか、なんて、結論は一つなんですよ。
電車に乗ればいいんです。
「乗って残す」これが大前提。
普段電車に乗ってもいないのに、
廃止が決まってから「残してほしい」と叫ぶ地元住民も変だし、
大体活性化の会議とかに来る人が、
車で会議の場に来ること自体非常識でしょう?
電車に乗って運賃を会社に落とさなきゃ、赤字なんて減らない。
そんなの子どもでもわかることだよ。
電車を利用しないから本数がどんどん減って不便になる
↓
ますます利用しなくなるから赤字が出る
↓
赤字を減らすために運賃を上げる
↓
運賃高いからますます利用しなくなる
この悪循環。
これにプラスして、どうすれば乗ってもらえるかということを
全く考えていない(企業努力をしていない)会社と、
アイデアや知恵が欠如している活性化委員会。
もう全然前向きさが感じられないのがすごく腹立たしい
二言目には「設備投資する財源がない」とか言ってたけど、
何にもせずにだらだらと空っぽの電車走らせてたら、
そりゃあ予算もなくなるよ。
将来的な赤字解消に向けたプランをしっかり立てて、
それに見合った設備投資をすれば、一旦はお金かかるけど、
元は少しずつ取れる方向に持って行けると思うんだけどな。。
*富山をモデルに、LRT(ライトレール)化 する。
*車両を2両から1両にする。
*ハイブリッドディーゼル車を導入し非電化にする。
*松代や須坂
など、沿線の観光地を活かした宣伝をする。
どれも費用はかかるし現実化の程度の差こそあるけど、
ちょっと考えるだけでアイデアなんていくらでも出る。
要は「地域のためにどうしても残したい!」っていう気構えが
あるかないかの違いだと思うんだよね。。
LRTや路面電車を軸に発展を進める富山や広島みたいな街もあれば、
駅前を通らないとか道が狭くなるという理由でさっさと鉄路を廃止した
岐阜や新潟みたいな街もある。
地域や利用者の年齢層を考えた時にどういう選択がベストなのか?
今は車を運転出来て郊外のでっかいスーパーとかに行けても、
運転出来なくなる年齢や体になって近くの店にすら行けなくなったら
どうするのだろう?
ただでさえ高齢化や買い物弱者なんて言葉が飛び交っているのにね。
一度廃止して線路を全部取っちゃったら、もう元には戻れない。
時間通りに来るかどうかの保証もないバス輸送に切り替えて、
乗客が増えるかどうか?その保証もない。
新幹線の新駅造るのに躍起になるより、もっと大事なものがあることに、
自治体や鉄道会社のお偉いさんは気づいているんだろうか。。