盗血症候群:スティール症候群とは? 実際の患者① | 日々是シャント 〜群馬のシャント専門医のブログ〜

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透析用バスキュラーアクセス(いわゆるシャント)専門医が日々の透析からシャント、アクセスそして腎移植までの相談内容を分かりやすく?詳しく紹介していくブログです。

この患者様はシャントのある左手の、

手指の冷感 特に
親指の痛み が
透析中に増悪 する

悩みで受診されました。

$日々是シャント  ~群馬のシャント専門医のブログ~-盗血シャント

肘で作られた内シャント。
流れは普通で、穿刺・止血困難はありません。

$日々是シャント  ~群馬のシャント専門医のブログ~-盗血イラスト2

一件普通の状態ですが、手指は冷たく、特に親指は蒼白でした。

透析歴も長く、それなりに動脈硬化も進んでおりますが、元気な患者様です。

ただし、透析中は上記の症状がさらに悪化し、手が冷たいのに我慢できずに

サランラップで上肢全体をくるんで

さらに湯たんぽで温めて


痛みに耐えておられました。


ここのところ痛みが強くなり、いよいよ我慢できなくなったとのこと。

これは、早急に何とかしてあげないと。