沖縄の研究集会に参加する前日と当日の午前中に、
『人事塾』を全国に展開されている松本順一先生を中心に
『人事塾』で共に学んだ塾生が集まり、
沖縄の素晴らしい企業を2社視察させていただきました。
1社目は『居酒屋』を4店舗経営する傍ら
リサイクル問題に真っ向から取組んでいる株式会社トリムさんです。
本業の居酒屋から廃品として出される飲料のビンのリサイクルに産学協同で研究に取り組み、
見事廃品を再生させ世の中の役に立つ製品として蘇らせたのです。
大変な研究期間を経て、その結果『未利用資源リサイクル工場』を完成され、
ガラスから「スーパーソル」というエコ商品を生み出し、
緑化・断熱・園芸・浄化・建築・土木などの多くの用途で利用され、
循環型社会構築を目指されているのです。
現在はリサイクルを事業として伸展させて、好調な経営をされていますが、
研究を開始した頃は「進むも地獄、引き返すも地獄」(常務取締役談)という
悲惨な状況もおありだったとの事です。
本業での廃品がもたらす社会的影響に注目し、
徹底して社会貢献に取組む姿勢は地域だけでなく
日本の産業界全体にも刺激を与えることになっているであろうと思いました。
もう1社は健康食品や化粧品の通販を主力事業とする
元気でユニークな株式会社沖縄教育出版(現在の屋号 沖縄自然薬草センター)さんです。
こちらの特長は販売後のアフターフォローが半端ではありません。
電話オペレーターがお客様に定期的なコンタクトを取り、
個々のお客様と生涯の関係を創り上げていく。
お客様の一人ひとりに親身になって接し、
良き相談相手に徹するそのやり方は商売の関係を超え、
素晴らしい人間関係が生まれているようです。
それは何故か?
「社員の人間性がこの会社の競争力であり成長の原動力なのです」と言う、
川畑社長の目指す経営が「人間の個性や不完全さを認め合い共に成長しよう」、
「事業は単なる金儲けの場ではなく人間的成長の場である」この思いに裏付けられているからです。
それが、感動的な朝礼、社員一人ひとりが参加する委員会活動、
障害者雇用などを実現しているのです。
沖縄教育出版さんは素晴らしい『人間尊重の経営』を実践しておられ、敬服いたしました。
今回ご案内いただき説明をしていただいた坪井常務、川畑社長、本当にありがとうございました。