続き。
ポッキーと同時に、
ひろみちゃんがオリカクをオーダーすると言うので、
私はおかわりの分をオーダーします。
「今度はどんなのにする?」
先ほどオリカクを丸投げして困らせてしまったようなので、
今回はちゃんと何か指定してあげましょう。
「じゃぁ…柑橘系」
「えー…ノンアルでしょ???柑橘系…ムズいなぁ…」
ほれみろ(=д=。)
指定しても断るくせにw
「じゃあ何でもいいよ~?」
「ほんと?ドロみたいなのでも?」
Σ(´□` )
「…翼、今日で卒業しまーすw」
登校生の方から助け舟を出してもらい、
マスカット味(これは…アルコールだったのか?ノンアルだったのか?謎…)
に決定!
ひろみちゃんはミルク系になったのですが…
これが大事件なのですよ…。
お楽しみに(=∀=)
まずはポッキーが運ばれて来ました♪
カップリングは翼くんにお相手を選んでいただきましょう♪
しばらくすると、
まずはひろみちゃんのオリカクが到着したのですが…
翼くん、こんな事を言いながら運んで来ました。
「…間違えたかもしれない……」
(。´・ω・)ん?
何をどう間違えたのさ?
見た目はモカ系な印象。
チョコが一番下に入っていて、
上にはホイップ、さらにはカラースプレーのトッピングもあります。
「それ…、飲んでみて?…甘い?」
不思議な問いかけにひろみちゃんはストローでカクテルを飲んでみます。
ゴクリと飲んだ後、
しばらく無言になったひろみちゃん。
首を傾げながら、
「…あま…い…?ような気がする…。甘い?どうだろ???これなに?」
「えー?甘い?じゃああってるのかなぁ…」
そう言うと私にグラスが回ってきました。
何?なんなの??
(´・ω・`)
すると、次の瞬間、
凍りつくようなセリフが翼くんから返ってくるのです。
「ソースかも……」
ΣΣ(゚д゚lll)
Σヽ(゚Д゚○)ノ
Σヽ(゚∀゚;)
冗談キツいぜ翼くん…w
「ホイップの所にもチョコかけようとしたら、同じ入れ物が2つあって、あれ?って…。ソース入れちゃったかもしれないの」
おいおい、マジかいな(;゚д゚)
狙うはこの一番下に沈殿してる黒い物体だな?
よーし、ピンポイントで狙ってやる!
・
・
・
( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!
こ、こ、こ、これは…
正真正銘、
生粋のソースです!
しかもそのソースとミルク系の味のコラボ…。
未知なる世界へと足を踏み入れてしまった感、
半端無い(;゚Д゚i|!)
飲み込む事が出来ない状態で、
必死に翼くんにソースアピールをします。
「ふはは!ふはは!」
(訳:翼!翼!)
みんなが私を見ます。
「ほーふ!ほーふ!ほえ、ほーふなかあ!!」
(訳:ソース!ソース!これ、ソースだから!!)
口からソースカクテルを吐き出す私。
爆笑するみんな…。
何の罰ゲームなんだ?w
「やっぱりソースだったんだ!wチョコだと思って使ってたんだけど、なんかサラサラしてるな~とは思ったんだよね。そしたら同じ入れ物に入ったのがもう1つあって、あれ?ひょっとしてさっきのソースだった?ってなったのw」
確かに詰め替えてある容器が色も形も同じ。
翼くんは自分の驚くべき失態に、動揺が隠せない模様。
「これ、間違えちゃうよねぇ…みんなどうしてるの?」
すると一輝くん、
「揺らしてみてサラサラしてるとソースだな…って…」
ですよねぇ~(=д=。)
でも登校回数が少ない翼くんには、
ソースとチョコが同じ容器という概念が無かったので、
こんな結果にw
そして次に作り直してくれたものは、
安全圏(?)な感じのピンク色のミルク系カクテル。
「コレ、きっとケチャップだよ!w」
私の茶々入れにみんなが笑うというw
さて、
私のカクテルもやってきました~♪
翼くんにもビールをすすめて、
一緒に乾杯♪
あと何回乾杯出来るのかなぁ…
なんて思いつつ、
話題は次のポッキーのこと。
ストーリーは決めてあります。
翼くんが好きなホラー映画を、嫌がる恋人と一緒に見ていて、
後ろから抱えながら守ってあげるイメージ。
それを翼くんに伝えると、
「じゃあひなたがいいかな…。あとの2人は…デカイ」
やっぱり?w
こうして受けの相手役はひなたくんに決定!(*・∀-)b
いつもこの席でやってもらう時の様に、
トイレ側の椅子でやってもらおうと動いたのですが…
「え、こっちでやるの?」
「ん?あ!重なって座りにくいのか!」
「そう。縦に並んで座るから、そっち(向かいの小回りが利く椅子)の方がいいな…」
「前にやった時に重なって座れなくて苦労したことあったねぇ!」
「うんうん、あったあった!」
「つまり考えるネタはいつも同じなのね…w」
「そうなんだねw」
「あの時はかえちゃんだ…。そうそう!かえちゃんと重なったら肩幅で前が見えないとか言ってたwww」
そんな話をしつつ、
席の場所を変えます。
相手役に指名されたひなたくん、
憧れの翼くんとのポッキーということで、
異様に緊張しまくってガチガチに。
「水でも飲んできたら?w」
「…そうする……」
「大丈夫か?w」
「…ほんと…、俺の推しなんで……」
これは本当に緊張してるのね( *´艸`)クスクス
目が合わせられないようなひなたくん。
ポッキー大丈夫かなぁw
コンパクトな方の椅子に、
跳び箱に重なって座った様な状態になり、
カウンターの方を向いています。
目の前のカウンターの席には、
長い黒髪の登校生Mさんが座っていました。
「ほらほら、ひなた!貞子がいるよ!w」
翼くん、弄りますw
するとMさん、
「今は前髪あるからアレだけど、前はねぇ~、本当に貞子みたいだったねぇ~w」
こんな優しそうな貞子だったら怖くないですw
クスクス笑った状態だけど、
ホラー題材なポッキー…大丈夫かねぇ?(;^ω^A
ではでは、ポッキーいってみよう!
よ~~~~い、スターーーーーート!!!
ホラー映画が好きな翼は、
この楽しさを共有したいと思い、恋人のひなたを自宅へ招いた。
予てからホラーが苦手なひなただったが、
大好きな翼の願いということもあり、
渋々やってきたのだった。
翼の膝の上にちょこんと座ると、
しっかりと翼にしがみつき、
ホラーの再生を始めた。
「ホラ見て、怖いの始まるよ」
「……」
「怖いの平気?」
「ダメ…」
「めっちゃ怖いよ」
「…怖いよ…」
「ホラホラ、貞子だよ、貞子!」
「…貞子……怖い…」
「なんかカタコトになってるよ?大丈夫??」
「…ダメ…」
怖いシーンの連続に、
ひなたは思わず振り返って翼に抱きついた。
すると翼は優しく抱きしめ、ひなたを包み込んだ。
「大丈夫だよ、ちゃんと俺がいるから…」
「うん…」
優しく囁いた翼の声は、
あっと言う間にひなたを恐怖から解放した。
そして、恐怖から身を守るお守りとでも言いたそうに、
翼はひなたにキスをした。
ホラー映画など見ないで、
このままずっと腕の中で抱かれていたい…。
ひなたは密かに、思うのであった…。
――END――
( *´艸)( 艸`*)ププッ
なんて可愛いのかしらっ♪
きゅんきゅん萌え萌えだわぁ~!!!
(*´д`*)ハァハァ
本当にひなたくんが怯えた感じがして、
なんて可愛かったんでしょーっ!!!
(≧з≦)
身長差、身長差いいね!(*゚∀゚)=3
さて、もっともっとこのままいたいのに、
私はお仕事に行かなくてはなりません。
下校手続きをしてもらい、
ひろみちゃんを残し、
私だけ下校することに…(∩ω・。)ノシ バィバィ
「じゃあドア開けてあげて~?」
そう言ったひろみちゃん。
ですが翼くんの返事は…
「あ、自分で開けて出てってください」
えろうなったのぉ~
(-∀-)
「翼、大人の事情で繰り上げ卒業でーす!」
w
翼くんの先導で後ろを着いて行き、
ドアを開けてもらって、
私が出て、翼くんが出て…
――バタン――
(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?
「あれ?…誰も来ない…」
そう、ひろみ大ちゃんの粋な計らいで、
二人っきりにさせてくれたのですw
だからといって私もひなたくん張りに、
翼くんを前にすると緊張してしまう性分。
(見えないと思うけど緊張してるんだよ!隠そうとすると虐めちゃうの!w)
なんてこと無い会話をちょこっとし(たぶん10秒くらいだったんだろうなぁ…)、
緊張の限界で階段を下りることに。
「本当に誰も来ないなw」
「ねw」
「じゃあまたね!バイバイ!」
「うん、また明日来るからー!」
+。:.゜バイバ-イヽ(´∀`)ノ .:。+゜。
緊張の密室(?)を経験し、
私は現実社会へと旅立っていくのでしたとさ☆
ショート☆ショート
ポッキー中の話。
貞子が出てくるよ~と長い黒髪のMさんを、
テレビがある方に見立てて弄る翼くん。
ひなたくんが怖いよ~と言っていると…
「貞子、出て来ちゃうかもよぉ~?」
と、ホラーと思えないコミカルタッチでMさんがテレビから可愛く出てくる貞子のポーズ。
それを見た一同、笑いのツボにハマってしまい、
ポッキーやる方も見る方も笑いが止まらなくなってしまったというw
ここから怖がってひなたくんが翼くんにすがり付かなきゃいけないのに、
ひなたくんは笑い転げるし、
翼くんなんて笑っちゃいけないと思うから余計に肩を震わせて、
ひなたくんの背中に顔を埋めて笑っています。
ポッキーが終わった翼くん。
「もうさっきの貞子!ツボにハマってヤバかった!!www」
うんうん、よく頑張ってホラーに切り替えてくれたね(;^ω^A
とっても楽しいポッキーになったのでした♪
おしまい☆
(*´∇`)ノシ マタネ~♪


