地下水道 -24ページ目

地下水道

やくたいもないことばかり書きます。
こんなつまらない奴もいるんだと、思っていただけたら本望です。

やっと観れました、再放送のファンタジー・オン・アイス。

ああ、ほんとに素敵だったなあ。すべての選手が掛け値なしに素晴らしい。

それにしても ジョニー… 君、浮いてるぞ(笑)


ジョニー、デザインマラソン完走おめでとう。良い仕事したね。(した…よね?)

これからは自分のことに専念して下さい。(てか、してくれ。)

泣いても笑ってもこれが最後のシーズン。何処まで行けるのか分からないけれど、必ず笑顔で走り抜こうね。



さて、今回の「人に歴史あり」は、2006年のEXプログラム「My Way」です。

初出場のトリノオリンピック、エキシビションで披露したのがこの「My Way」でした。

あれからもう、7年半の月日が流れたのですね。


初めてこのプログラムを観たとき、彼にそぐわないのではないかと思いました。

「いま終わりの時が近づき」 まるで老境の男性が人生を振り返るような歌です。

当時ジョニーは21歳。太陽の昇り続ける、人生で最も輝かしい時期と言えるでしょう。

スケーターとしても人としても、いくらだって夢を持てるとき。

もっとロマンティックな曲や華やかな曲を選ぶことだってできるのに。


でも今にして思えば、これほどジョニーに相応しい歌はなかった。

彼がどれほどこの歌を愛し、この歌のメッセージに支えられていたか。

現在なら痛いほどわかります。


I've lived a life that's full.
僕は充実した人生を生きてきた

I've travelled each and every highway.
どんな道だって歩いてきた

And more, much more than this,
だけどもっと、それ以上に

I did it my way.
僕は自分のやり方でやってきた

I did it my way. 
僕は自分らしく生きてきたんだ


Regrets? I've had a few,
後悔?幾つかあるよ

But then again, too few to mention.
だけどあらためて、言うほどのことじゃない

I did what I had to do
僕はやるべきことをやった

And saw it through without exemption.
誰の力も借りずやり遂げたんだ



I've loved, I've laughed and cried.
僕は愛した 笑ったり、泣き叫んだりもした

I've had my fill,my share of losing.
満たされ、敗北も味わった

But now, as tears subside,
だけど、悲しみも癒えて今

I find it all so amusing.
何もかも楽しかったと気づいたんだ

To think I did all that,
やってきたことを思い起こすとき

And may I say, not in a shy way
僕は言える 怯えた生き方はしなかったと

Oh no. Oh no, not me.
決して、僕はしなかった

I did it my way.
自分らしく生きたんだ



動画主さまに感謝して、2本の動画をご紹介します。


①2006年トリノオリンピックエキシビション。

ショートを終えて2位。期待と不安にさいなまれ、まんじりともせず迎えたフリーの舞台。

混乱のなか、まるで溺れる人のように、それでも最後まで滑りきった。

一瞬で指先をすり抜けた夢。浴びせられる中傷、罵詈雑言のメール。

それでも胸をはってリンクに戻った。全米王者ジョニー・ウィアーとして。

精一杯の虚勢と、ありったけの皮肉を込めて滑った、笑顔の「My Way」

涙なしには観られない名演です。

懐かしの五十嵐文男さん解説、刈屋冨士雄さんの実況でどうぞ。



②2006年12月、ボストンで行われたマーシャルズUSフィギュアチャレンジ。

本日のお奨めはこちら。私の一番好きな「My Way」です。まずはマーシャルズのご説明を。


マーシャルズにはチャレンジとショーケースの二つありますが、今回はチャレンジの方。これが面白いんですよ。

全米トップ選手たちの演技を生中継して、視聴者と観客の人気投票で優勝を競うんです。

(視聴者は電話とネットで投票。フィギュア関係者3名の審査を加えてジャッジ。)

男女の区別はおろか、シングル、ペア、アイスダンスも一緒くたに審査するという大胆さ。

さすがアメリカ。イッツ・フリーダム、ノー・プロブレムです。

当然、厳密な審査基準などある筈もない。ルールはただ1つ、スケート靴で滑ること。人々の心を掴んだ者が勝者です。

聞きました?ジョニーさん! まるであなたの為にあるような試合じゃあないですか(笑)。

まあ早い話お祭りなんですが、シーズン真っ盛りの12月にこんなことやってるなんて、

やっぱり米国はフィギュア大国だなあと思います。


east組はベルビン&アゴスト選手、ジョニー、キミー・マイズナー選手、エミリー・ヒューズ選手。

west組は玲奈さん&ボルドウィン選手、エヴァン、ケィティー・テイラー選手、サーシャ・コーエン選手が参戦しました。

それぞれの上位2名が決勝戦に進みます。なんだかなあ… 無駄に豪華ですね(笑)

そしてもう1つ特筆すべきは司会者。

世界選手権3連覇、4度の世界タイトルを獲得した伝説のスケーター。カート・ブラウニングさんです。

相変わらず手馴れた進行ぶり。この方がいらっしゃるだけでショーの華やかさが増します。

演技前のジョニーとの会話では、選曲について触れるくだりも。

この人は解っているんだなあ、ジョニーがどんな思いでこのプログラムを滑っているのか。

彼が氷の上で表現したいことは何なのか。



http://www.nicovideo.jp/watch/sm17777757




http://youtu.be/UK1bDcwJIsc



お楽しみいただけたでしょうか。

やっぱり綺麗ですね。ただ滑っているだけで美しい。特別なことは何もしていないのに、雄弁に伝わるものがあります。

他の誰でもない、ジョニー・ウィアーにしかできないスケートというものが、確かにここにある。

氷上で100%ありのままに生きるのだという意思。

滑ることと生きることは等しく、それは何一つ取り繕うことのない、リアルな人生の表出であるという自信。

子どもの頃からの夢を打ち砕かれたトリノの「My Way」 引退も胸によぎったというトリノ後の「My Way」

どんなときも、シナトラの優しいヴェルヴェット・ボイスに背中を押されて、リンクに立つことが出来たのでしょう。

「大丈夫。君はただ君自身であればいい。“ジョニー・ウィアー”を生きられるのは君だけなんだから。」



 
追記:マーシャルズフィギュアチャレンジ、ジョニーはこの演技でeast組の1位を獲得。

キミー、サーシャ、玲奈&ボルドウィンとともに決勝に進みました。

続きが気になるという方だけどうぞ。



決勝戦「Swan」

久し振りの「Swan」に会場が大歓声。

トリノの後、米国メディアから男子スケーターの伝統を汚すプログラムと批判された「Swan」

しかしフィギュアファンの多くは、何の偏見もなくこのプログラムを受け入れていたことがわかります。

男性が力強さではなくたおやかな美しさを表現するという、革新的なプログラム。

だからこそ、こんなにリラックスした「Swan」が観れたのはこの時だけでした。

まさかのラストも、得意のポージングと艶やかな笑みで、すかさず誤魔化すジョニー(笑)

いいのよ。…それこそがジョニー・ウィアーだから(爆)


決勝戦「Swan」
http://youtu.be/a6y00xEOG0Y


審査発表。何だろう… 神妙な面持ちで整列する選手たち。アイドルのオーディションにしか見えません(笑)

1位に選ばれたのはジョニーではなくサーシャでした。やっぱりね、そりゃサーシャには敵わんわ。

しかしそこは親友の二人。ぴったりくっついて笑顔を振りまくものだから、ペアで優勝したように見える(笑)

サーシャを称え肩を抱くカート。すかさずジョニーを引き寄せるサーシャ。

3人満面の笑顔でフィニッシュ。どういうスリーショットなんだよこれ(笑)


審査発表
http://youtu.be/FxNVA90IOg4



ここまでお読みくださりありがとうございました。