はじめにお断りしておきますが、今回もしょうもないシモネタです。
すいません。

僕はこの世に生を受けた瞬間から男性器(チンコ)を有しており、家族に母と姉がいるものの女性という人種をあまりよく理解できておりません。
かろうじて童貞ではないものの、お世辞にも女性との付き合いが上手とは言えず、知らないが故に、ともすれば女性を“自分とは違う美しい存在”として神聖視してしまう傾向にあります。
そんな僕が、“女性にもヘアが生えている”というまぎれも無い事実を知ったのは、中学生のときでした。
“ヘア”というのはもちろん陰毛、フランス書院的に言うと“恥毛”、お下劣な言い方で言うと“マン毛”のことです。

話は少し逸れますが、僕は幼い時分からひねくれたガキでした。
これはネタではなく本当の話ですが、小学生の頃、無邪気に遊んでいる友達を見て、
『いまは楽しそうに遊んどるけどのぉ、あと何十年かしたらおまえら全員死ぬんやど!』
などと時折ひっそりと毒を吐いていました。
ちなみに、僕の小学生時代の夢は、“長生きすること”です。
これも、残念ながらネタではありません。

そんな僕が、中学1年生にして“恥毛”の存在を知ってしまいました。
ちょうど性に目覚め始めた年齢でしたが、精神年齢の低さで定評のある僕は、女性のスベスベ肌にそんな醜悪な剛毛が生えているなどとは到底信じられませんでした。
しかし、写真(エロ本)は嘘をつきません。
童貞ならではの頑固さで否定し続けた僕も、最終的には“恥毛”の存在を認めざるをえませんでした。
そのときからです。
街で20歳くらいの綺麗なお姉さんを見かけるたびに、こう毒づくようになってしまいました。
『おまえらそないなキレイなツラしとってものぉ、マン毛ボウボウなんやろがい!』
正確に言うと、これは“毒づき”ではありません。
いたいけな少年の、心の叫びでした。

そして…。
ときをほぼ同じくして、セックスの全貌を知ってしまいました。
股間(チンコ)は熱くなりましたが、同時に、
『こんなん、みんなやっとんかいや!?』
と心底驚愕しました。
街で綺麗なお姉さんを見かけるたびに、心のなかでこう叫ばずにはいられませんでした。
『おまえらキレイなツラして素で歩いとってものぉ、昨日の晩はスパンスパンやっとったんやろがい!』
中学生だった僕の心は、泣いていました。

さらに!
あろうことか、オーラルセックスの存在まで、僕は知ってしまいました。
こんなことを女性がするという事実は、当時の僕にとっては天地がひっくり返るほどの大事件でした。
街で見かける綺麗なお姉さんが、全員魔物に見えました。
『おまえらそないにかわいらしいに笑うとってものぉ、チンポくわえまくっとんのやろがい!』
握りしめた拳は、ぶつける場所を見つけられないままいつまでも震え続けていました。


こんなどうしようもない僕でも、高校1年生のときに初めて好きな女性ができ、それからだんだんと女性の素晴らしさを再確認していくことになります。
もちろん今日では、セックスが男女の自然な営みであり、素晴らしいものであることは重々承知しています。

しかし、少年の日に覚えたあの遣り切れなさ、そして痛みは、いまでもふとした拍子に懐かしく想い返すことがあります。

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今日の映画:ジョニー・スエード 1991年 ブラッド・ピット主演
      たまらなく青臭いブラッド・ピット。ファンならずとも必見の良作です。

今日の動画:The Roosters http://www.youtube.com/watch?v=0pgp8RcVcUA
      オンタイムで観たかったです。