“跳刀地背拳”と聞いてピンときた人は、なかなかの北斗の拳フリークです。
跳刀地背拳とは、
『人を殺したあとは小便がしたくなるぜ』
の名台詞でおなじみ、フォックスの使う殺人拳の名称です。
フォックスは、村はずれの道ばたで寝ていただけで村人から悪党呼ばわりされ、あげくの果てに釈明の期を与えられないまま殺されかけます。
そして、限りなく正当防衛に近いカタチでの殺人にもかかわらず、ケンシロウに目ざとく見つけられ、容赦なく蹴り殺されてしまいます。
おまけに、ボスのジャッカルには『右腕? おれの右腕はここにある』などと楽勝で見限られます。
原作の武論尊氏と作画の原哲夫氏は、フォックスを描くことで、人間の弱さ・狡さ・儚さ・愚かさ・哀しさを表現したかったのでしょう。
ここで明言しておきますが、僕の人格の1/3は、北斗の拳で構成されています。
こういうことを言うと、多くの人、特にアノ手のバイオレンス漫画を誤解している女性から非難されます。
『だからあんたはどうしようもないクソ野郎なのよ!』
その度に、心の中でこう反論します。
『くさい息吐くんじゃねえ!』 (効果音:ゴゴゴゴゴ)
“北斗の拳”という漫画の本質は、ギャグです。
一部の訳知り野郎が『北斗の拳はストーリーが行き当たりばったりで…』という指摘をすることがありますが、ギャグ漫画にストーリー性を求めること自体がナンセンス。
ギャグ漫画はおもしろければ良いのです。
北斗神拳伝承者のケンシロウに、臆することなく立ち向かって行く悪党ども。
そんな命知らずのザコキャラを、あの手この手で容赦なく惨殺・爆殺するケンシロウ。
ケンシロウは、命乞いする悪党どもの悲痛な叫びには、決して耳を貸しません。
『おまえは1度でも約束を守ったことがあるのか?』
『この指を抜いてから3秒後にテメエは死ぬ』
『おまえにかける情けはない』
『ブタは屠殺場に行け!』
など、イカした台詞を吐きながら秘孔をためらいなく突きます。
それに対し、ザコキャラも負けてはいません。
『死にたくねぇ… たわっ!』
『ひっ ひでぶ!』
『天才のおれがあぁぁ… うわらば!』
『あ~! あべし!』
『ぱっぴっぷっぺっぽお!』
などの極めて個性的な断末魔で、その最期を彩ります。
混沌としたこの世界。
人類が誕生した瞬間から争いは生じ、近代化に伴う相対的な世界の縮小により、争いは世界規模でより深刻になっています。
善vs悪などという単純な図式ではなく、グループvsグループ、国家vs国家、民族vs民族、宗教vs宗教など、人が勝手に決めた曖昧な関係性のなかで、もはや人では制御の効かない戦いが始まっています。
その争いは、日本人のわたし達にとっても“対岸の火事”ではありません。
世界情勢に目を配り、自分にできることをなにか1つでも探しながら、自分たちの幸せを求めて、『勢いを増した向かい風のなかを』歩き続けなければなりません。
このエントリーで結局なにを言いたいかというと、ケンシロウは極めつけのドS野郎だということです。
-------------
今日の映画:ドゥームズデイ ニール・マーシャル監督
リアル北斗の拳。メチャクチャです。
跳刀地背拳とは、
『人を殺したあとは小便がしたくなるぜ』
の名台詞でおなじみ、フォックスの使う殺人拳の名称です。
フォックスは、村はずれの道ばたで寝ていただけで村人から悪党呼ばわりされ、あげくの果てに釈明の期を与えられないまま殺されかけます。
そして、限りなく正当防衛に近いカタチでの殺人にもかかわらず、ケンシロウに目ざとく見つけられ、容赦なく蹴り殺されてしまいます。
おまけに、ボスのジャッカルには『右腕? おれの右腕はここにある』などと楽勝で見限られます。
原作の武論尊氏と作画の原哲夫氏は、フォックスを描くことで、人間の弱さ・狡さ・儚さ・愚かさ・哀しさを表現したかったのでしょう。
ここで明言しておきますが、僕の人格の1/3は、北斗の拳で構成されています。
こういうことを言うと、多くの人、特にアノ手のバイオレンス漫画を誤解している女性から非難されます。
『だからあんたはどうしようもないクソ野郎なのよ!』
その度に、心の中でこう反論します。
『くさい息吐くんじゃねえ!』 (効果音:ゴゴゴゴゴ)
“北斗の拳”という漫画の本質は、ギャグです。
一部の訳知り野郎が『北斗の拳はストーリーが行き当たりばったりで…』という指摘をすることがありますが、ギャグ漫画にストーリー性を求めること自体がナンセンス。
ギャグ漫画はおもしろければ良いのです。
北斗神拳伝承者のケンシロウに、臆することなく立ち向かって行く悪党ども。
そんな命知らずのザコキャラを、あの手この手で容赦なく惨殺・爆殺するケンシロウ。
ケンシロウは、命乞いする悪党どもの悲痛な叫びには、決して耳を貸しません。
『おまえは1度でも約束を守ったことがあるのか?』
『この指を抜いてから3秒後にテメエは死ぬ』
『おまえにかける情けはない』
『ブタは屠殺場に行け!』
など、イカした台詞を吐きながら秘孔をためらいなく突きます。
それに対し、ザコキャラも負けてはいません。
『死にたくねぇ… たわっ!』
『ひっ ひでぶ!』
『天才のおれがあぁぁ… うわらば!』
『あ~! あべし!』
『ぱっぴっぷっぺっぽお!』
などの極めて個性的な断末魔で、その最期を彩ります。
混沌としたこの世界。
人類が誕生した瞬間から争いは生じ、近代化に伴う相対的な世界の縮小により、争いは世界規模でより深刻になっています。
善vs悪などという単純な図式ではなく、グループvsグループ、国家vs国家、民族vs民族、宗教vs宗教など、人が勝手に決めた曖昧な関係性のなかで、もはや人では制御の効かない戦いが始まっています。
その争いは、日本人のわたし達にとっても“対岸の火事”ではありません。
世界情勢に目を配り、自分にできることをなにか1つでも探しながら、自分たちの幸せを求めて、『勢いを増した向かい風のなかを』歩き続けなければなりません。
このエントリーで結局なにを言いたいかというと、ケンシロウは極めつけのドS野郎だということです。
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今日の映画:ドゥームズデイ ニール・マーシャル監督
リアル北斗の拳。メチャクチャです。