「まぁ捏造ですね。」

 

と証言台の警部補は言った。さて、いったい何を捏造したというのか?

 

 

一方、ある法務・検察幹部は「『経済安全保障に関連した事件を』というプレッシャーが警視庁にあったのかもしれない。会社側の意見にもっと耳を傾けていれば」と振り返った。 

 

プレッシャーがあっただと? なに戯けたことを言ってるのか!

 

要は、有りもしない「経済安全保障の危機」を煽りたかっただけではないか。そうじゃなきゃ捏造してまで事件化する必要が無いだろう?

 

じゃあ、なんでそんな危機を煽りたかったのかな?経済安全保障の管轄はどこなんだ?言うまでもなく経済産業省だろ?安倍政権で徹底的にエコヒイキされた、あの経産省だろうが。

 

経済安保の危機が具体的に示されれば嫌中のバカ国民を舞い上がらせて内閣の支持率を上げられるばかりか、経産省の担当部門に予算倍増を誘導できる。そんな感じの実に都合の良い話には、必ずと言って良いほど安倍晋三の名前が出てくるのさ。政権が警察権力を押さえるというのは、つまりそういう意味合いを持つんだよ。

 

「なんちゃらの危機」を煽りさえすればバカがこぞってついて来る。そう言って万策繰り出した安倍政権以降の日本の政治は、一から十まで危機煽りで出来ている。危機を連呼すれば辺野古を正当化するのも簡単だし、パトリオットを米国に逆輸出するのも簡単だ。だがそのためにはJアラートをギャンギャン鳴らす必要があり、そのためには「ロケット」を「ミサイル」と呼ぶ必要が有る。すっかり出来上がった作戦なのだ。

 

公文書も収支報告書も平然と捏造した政権である。「危機」を捏造しようと思わないワケがない。自民党は安倍政権の勢いで党勢を保てるようになってから右へ倣えで危機煽りを続けて来たが、いよいよ瀬戸際だ。「Jアラート」=「自民党アラート」がバレた今、自らの身に降りかかった「アベノクライシス」にもがき苦しみながら退場してくれ。