この間、ネットで「ランダウ」のことを検索していて、ふと疑問に思ったことがあった。
「レフ・ランダウ」と書いてある場合と、「エリ・ランダウ」と書いてある場合があるのだ。ランダウは2人いるのだろうか? 物理学者のランダウと数学者のランダウ、というように。
そういうと、ランダウの写真を2つ知っているが、あまり似ていないなと思っていた。初めて見たのはたぶん『素数の音楽』だったか、何か伝記的な本の中で、机に向かっているランダウである。ちょっと下を向いている。もの静かなでまじめな人物というイメージである。もう一つ後で見たのは、正面からアップのランダウである。こちらは目が大きくて快活な印象を受けた。
やっぱり違う人だったのかと思って調べてみたものの、Wikipediaには1人しか出てこない。名前の読み方の違いかとも思ったが、「レフ」と「エリ」はどう考えても同じ綴りにはならない。
しかし、あるとき気づいた。本のサイトを見ていると、東京図書の理論物理学教程(いわゆるランダウ・リフシッツ)には「エリ・ランダウ」と書いてあるが、となりのちくま学芸文庫の物理学小教程には「ランダウ,L. D. リフシッツ,E. M.」と書いてあるではないか.そして、東京図書のリフシッツは「イェ・エム・リフシッツ」。「エリ」とは、キリル文字の"L"つまり"Л"のことだった。