二次方程式

の判別式とは

のことであった.

これはDと書かれることが多い.つまり

と書かれる.

普通,判別式が使われるとき
二次方程式の係数は実数だが,
もし係数が虚数だったら,判別式は使えるだろうか?

判別式の起源に遡ってみよう.

判別式は,解の公式

から生まれた.もしa,bが実数なら

が実数か虚数かは√Dの部分で決まる.
もっといえばDの正負で決まる.

これが判別式の背景である.

そうすると,
a,bが虚数のときは√Dのところだけ見ても
解が実数か虚数かはわからない.たとえば

はD=2>0であるにもかかわらず虚数である.

よって,
少なくともa,bが実数でないと判別式は使えないことがわかる.

では,cは実数でなくてもよいのだろうか?

は一見したところcが出て来ないから,cはなんでもいいような気がするが,
cはDの中に隠れている.もしa,bが実数で,cが虚数であったとすると,

は虚数となり正も負もない.

よって,Dが正とか負とか言っている以上,
実質的にはcも実数でないといけない.

まとめると,
a,b,cが実数のときしか判別式は使えない.(おわり)