一週間前に実施されたセンター試験の数IAを解いてみました.
以下感想です.


第1問 2次関数

最後に2次不等式の問題がありますが,
xに範囲があって,普通の2次不等式の解法ではできません.
2次方程式でいうところの「解の配置」的な問題です.
しかし,グラフを描けば割りと単純な状況だとわかります.

単純とはいっても,あまり見慣れない問題なので,
2次不等式とグラフの関係を理解してないと
困りそうです.


第2問 論理&三角比

個人的に,論理は疑心暗鬼になるので時間がかかりました.

後半は三角比です.旧課程では第3問を占めた三角比ですが,
今年は大問の半分になってしまいました.
最後の問題だけはちょっと骨のある問題でした.
点が動くのに合わせて変化する角が主役となる問題で,
あまり見かけない設定だと思いました.


第3問 データの分析

新規参入分野の「データの分析」です。
大問まるごとだったので驚きました.
最初から定義を正確に記憶していないと解けない問題で,
浪人生には大変だったかもしれません.
筆者も旧課程ですから,困りましたが,
『総合的研究 数学I+A』で一通り勉強しておいたので
なんとかなりました.

中央値とか四分位数は,データの“個数”に由来する数なのか,
データの“値”から来る数なのか混乱しがちです.
(学校で習ってるとそうでもないのか?)

あと,データの分析は,面倒な計算をある程度避けられない
ようです.桁数の多い数を検討を付けながら処理する力が
求められます.化学みたいね.


第4問 確率

最初の「アイ」で一瞬止まりましたが,
CとかPとかに頼り過ぎず,地道に場合分けすればOK.
「計算」と「書き出し」のバランス感が求められます.

最後の問題も,手間を惜しまなければできます.

しかし,筆者は「クケ」の「どちらかの端」を
片方分しか数えていなかったため,この大問で4点失いました.


第5問 整数

一つの数が,√amとか126kとか,いろんな形で
登場するのでなにをやってるのか分かってないと
最後まで行けないと思います.

途中で出てくる不定方程式は誘導なしで
解くことになっていましたが,
新課程生は,これくらい自力で解けるのか?


第6問 平面幾何

方べきの定理で始まり,「キク」も方べきの定理
と思いきや
メネラウスの定理でした.
比の問題ばかりでした.



全体としては,
第1,2,3問必須,第4,5,6問選択で,
大問5つも(去年までは4つ)解かないといけなくなりました.
そのせいか,コンパクトな問題の寄せ集めという印象があります.
「データの分析」の第3問以外は,
典型的な問題+最後に頭を使わせる問題,という構成だと思います.

機械的に解法を当てはめて解ける問題と,
機転を利かせて「図やグラフと関連づけて考える」「誘導で
なにをやっているか理解して解く」といったことを要求する問題とが
両方が入っていた点では,良い問題だったのではないでしょうか.

一方で,第3問は,最後だけ突出しているということがなく,
去年までの,「三角比」と「平面図形」がやっていたことを
“「データの分析」版”にしたという感じです.
来年度以降どうなるかわかりませんが,今年を見る限り,
大学入試センターは,「幾何学よりも統計を重視する!」
と宣言しているようです.
“現実世界で役立つ数学”の台頭となるのでしょうか?

いずれにせよ図形問題の弱体化はさみしい.


(おわり)