べき零行列は正則でないことを証明をします。
以下に登場する行列はすべてn次正方行列とする。
~用語の確認~
○零行列O
成分がすべて0であるような行列を零行列という。
Oと書く。
○単位行列○
対角成分が1、その他の成分が0である行列を単位行列という。
Iと書く。
○べき零行列○
何乗かする零行列になる行列のこと。
Aがべき零 ⇔ A^r=Oとなる自然数rが存在する。
○正則○
逆行列をもつこと。
Aが正則 ⇔ AB=BA=Iとなる行列Bが存在する。
~証明~
AをOでない、べき零行列とする。
Aが正則であるとして矛盾を導く。
Aの逆行列をBとすると、AB=I・・・①
Aはべき零だから、
A^r=O かつ A^m≠O(mはm<rを満たす自然数)
を満たす自然数rが存在する。
①の両辺に左からA^(r-1)を掛けると、
OB=A^(r-1)
左辺はOだが、右辺はOでないから矛盾。
よって、Oでない、べき零行列は正則でない。
また、Oは正則でないから、結局、
べき零行列は正則でない。□

べき零行列では、A^r=Oとなる最小のrが存在する。
なぜなら、rは自然数だからr≧1であり、
r=1から順番にr=2、3、・・・とA^rを調べていって、
はじめてA^r=Oになったrが、それだからである。
A=Oとなる最小のrが1の場合、
A^1=Oだから、A=Oということになり、
m<rを満たす自然数mは存在しないが、
A≠Oとしている限り、r≧2である。
r=1(A=O)の場合は、証明の最後の方に書いてある通りである。
以下に登場する行列はすべてn次正方行列とする。
~用語の確認~
○零行列O
成分がすべて0であるような行列を零行列という。
Oと書く。
○単位行列○
対角成分が1、その他の成分が0である行列を単位行列という。
Iと書く。
○べき零行列○
何乗かする零行列になる行列のこと。
Aがべき零 ⇔ A^r=Oとなる自然数rが存在する。
○正則○
逆行列をもつこと。
Aが正則 ⇔ AB=BA=Iとなる行列Bが存在する。
~証明~
AをOでない、べき零行列とする。
Aが正則であるとして矛盾を導く。
Aの逆行列をBとすると、AB=I・・・①
Aはべき零だから、
A^r=O かつ A^m≠O(mはm<rを満たす自然数)

を満たす自然数rが存在する。
①の両辺に左からA^(r-1)を掛けると、
OB=A^(r-1)
左辺はOだが、右辺はOでないから矛盾。
よって、Oでない、べき零行列は正則でない。
また、Oは正則でないから、結局、
べき零行列は正則でない。□

べき零行列では、A^r=Oとなる最小のrが存在する。
なぜなら、rは自然数だからr≧1であり、
r=1から順番にr=2、3、・・・とA^rを調べていって、
はじめてA^r=Oになったrが、それだからである。
A=Oとなる最小のrが1の場合、
A^1=Oだから、A=Oということになり、
m<rを満たす自然数mは存在しないが、
A≠Oとしている限り、r≧2である。
r=1(A=O)の場合は、証明の最後の方に書いてある通りである。