定積分を計算していると、

間違っていないはずなのに、

模範解答とあわないことがある。


それは、同じ関数なのだが、

違う表現で書いてしまっているから

なのかもしれない。


たとえば、


            2x

sin(2arctan x)=―――

           x^2+1


である。

一見、左辺の三角関数と、右辺の有理関数は、

同じ関数とは思えないが、

以下に示すように、実は、同じものである。



arctan x=θとしよう。

(このとき、x=tanθ)

すると、xは下図のような位置である。

Accademia Nuts

上図の緑色の部分で三角形の相似を考えると、


    1      cosθ

 ―――― = ―――  ・・・ア

 √x^2+1     1


今度は、下図の青色の部分で三角形の相似を

考えると、
Accademia Nuts
    x      sinθ

 ―――― = ―――  ・・・イ

 √x^2+1     1



アとイの両辺をかけると、

   x

 ――― = sinθcosθ

 x^2+1


よって、


  2x

 ――― = 2sinθcosθ

 x^2+1

      = sin(2θ)

      = sin(2arctan x)


となり、示された。