量子革命

マンジット・クマール 著

青木薫 訳

新潮社



アインシュタインとボーアの

偉大なる頭脳が激突する、


と表紙に書いてあるが、


今回は、パウリについて書きたい。



パウリというと、

あまり聞き慣れないかもしれないが、

『パウリの排他原理』の人である。クマノミ


   クマノミ違ったらごめんなさい。

    というか、違ったらこの後の話は意味をなさない。



パウリの排他原理というと、筆者にとっては、


 なんか、なんでこんなのが出てきたのかわからないし、

 あてずっぽうで決めたんじゃないか、

 でも、化学って大概そういう感じだよな、


とか思いながら勉強したので、

イメージも悪かったが、


この本を読んでみると、

パウリは、そんなあてずっぽうで

理論を作るような人ではなかった、ということがわかる。


パウリは、学校の勉強がつまらなくて、

先生に隠れて、机の下に隠した

相対性理論の論文を読んでいたそうな。


漫画じゃなくて物理であるばかりか、

力学や電磁気じゃなくて相対性理論であるばかりか、

科学雑誌や参考書じゃなくて論文を読んでいたという、

恐ろしい人物であった。


が、

考えるのに夢中になるとゆらゆらしていたそうなので、

きっと周りからは、うっとうしがられていただろう。。


そういう人はたまにいますが、

それはいいとして、


そんな彼は、理論をしっかり作ることには定評があったようで、

(他人にも厳しいが、)自分に最も厳しく、物理はどうあるべきか

よく考え、よくわかっていた人だったという。


ということは、

排他原理も、しっかりした背景があって

出てきたもののはずである。



理論は、結果だけ見ると、

面白くないかったりするが、

どうやって、その考え方が出てきたのかをわかれば、

きっと面白いのだろう。


なかなか、そこまで勉強できないけどね。



まあ、この本はやる気の出る本である。

排他原理を習う前に、この本を読んでおけば、

筆者の意欲や取り組みも違っただろう。。




『量子革命』には、

ほかにもいろいろな物理学者が出てくるので

その効用は、パウリの排他原理に留まらない。

写真がたくさんあるのもうれしい。