平行四辺形の面積は


   底辺×高さ


である。

しかし、


   底辺×隣の辺
Accademia Nuts

ではないか?と思うことはないだろうか。

あるいは、

なぜ、左図が正しく、右図が間違っているのか、説明できるか?



面積とか面がそもそも何なのか考えてみよう。


面は直線の集まりか?

つまり、下図のようなもの?
Accademia Nuts
もし、こうだとすると、

底辺×高さ でも 底辺×隣の辺 でも

どっちでもいいような気がする・・・


しかし、

面とは小さい長方形の集まりだと思うと、
Accademia Nuts
このようになり、

  平行四辺形の面積

≒小長方形の面積×小長方形の個数

=(小長方形の底辺×小長方形の高さ)×小長方形の個数

=平行四辺形の底辺×(小長方形の高さ×小長方形の個数)

=平行四辺形の底辺×平行四辺形の高さ

となるから

「底辺×高さ」が出てくる。

これに対して、「底辺×隣の辺」は自然な発想では出てこないフグ


   フグ底辺×隣の辺ということは、
Accademia Nuts
    
というであるが、ここから平行四辺形の面積に持っていくのは

    難しいだろう。たとえば、
Accademia Nuts

    みたいに切り貼りすればいいんじゃないかと思ったりするが、

    たぶん無理である。


そういうわけで、この例から、

面積あるいは面というものは、

小さな長方形を集めて出来るものであって、

直線を集めて出来るものではないということが示唆される。




なぜ直線ではだめなのかということに関して、

もう一つ、「極限」の視点を挙げておく。


数Ⅲで極限をやってないとわからないので、

まだやってない人はすみません。


直線の集まりという考え方にしろ、小長方形の集まりという考え方にしろ、

面積を求めるには結局極限を考えないといけないであろう。


小長方形の場合は、


  小長方形の底辺×小長方形の高さ×小長方形の個数 ・・・★


において、小長方形の高さ→0、小長方形の個数→∞

としたときの極限 lim★ が平行四辺形の面積だといえる。


小長方形の高さと個数との間には


  高さ×個数=平行四辺形の高さ


という関係式が常に成り立つ。

(小長方形の高さと個数がともに有限のときの話!

無限のときは考えなくてよい。)

これを使って、

  ★=小長方形の底辺×平行四辺形の高さ


平行四辺形の高さは、

小長方形の高さ、個数によらず一定だから


  小長方形の高さ→0、小長方形の個数→∞のとき

  平行四辺形の高さ→平行四辺形の高さ ペンギン


   ペンギンこれに納得がいかない人は、極限を復習しましょう。

    できればAccademia Nutsでも取り上げたい題材です。


よって、


   ★→小長方形の底辺×平行四辺形の高さ


となり、小長方形の考え方を採用すれば、極限を使って

「底辺×高さ」が正しいそうだということになる。



しかし、直線の考え方を採用すると、

直線の面積は0なので、有限の時点で0にしかなりません。

よって、極限をとっても0です。クマノミ


   クマノミ0×∞は0とは限らない。

     しかしそれは0が極限としての0の場合であって、

     有限の時点で0の場合、たとえば、

     0×nにおいてn→∞とするときは、0×n→0である。

     これは上のペンギンと同じ理屈である。



面積の問題は、突き詰めると、上のような話では

不十分なところもでてくるだろうが、

初めて平行四辺形の面積を習ったころに立ち返れば

上のような考え方も有用だと思う。