偶数と奇数を足したらなぜ奇数になるのか、

説明できるでしょうか。


大学入りたてに問題を出してみると、

案外答えられなかったと、新聞で嘆いていました。




式を使って証明するのは簡単です。


  偶数は整数nを用いて、2nと書ける

  奇数は整数mを用いて、2m+1と書ける


  偶数足す奇数は、


     2n+2m+1=2(n+m)+1


  ゆえに、奇数である□





しかし、学校の数学や算数から離れて久しい人にもわかるように

説明することは以外に難しいかもしれない。




まず、偶数とは、2で割り切れる数のことである。

つまり、小学校の算数ブロックを思い出すと、

偶数は、何個かの2に分けることができる数である。


たとえば、6は3個の2に分かれ、14は7個の2に分かれるが、

3や5は、2だけに分けることはできない。


次に、奇数とは、2で割れない数のことである。

つまり、

奇数は、何個かの2と、1個の1に分けられる数である。


たとえば、3は1個の2と1個の1に分かれる。

6は1個の1といくつかの2には分けられない。

1と2に分けると、1は1個だけしか使わない、というわけにはいかない。


偶数と奇数を足したものを何個かの2に分けることを考える。

まず、偶数由来の分は、きれいに2だけに分かれる。

次に、奇数由来の部分は、いくつかの2と、1個の1に分かれる。

よって、偶数と奇数を足した全体は、いくつかの2と1個の1に分かれる。

したがって、偶数と奇数を足したものは奇数である□



式を使わなければ、上のような説明になるかと思うが、

なかなかごたごたしている。




もっと、作業的な説明がいいかもしれない。


また算数ブロックで考える。


偶数個のブロックがあるとする。

そこから、2個ずつブロックを取り去っていくと、最後には、

ブロックは、ちょうど2個になり、きれいに取り去ることができる。


一方、今度は、

奇数個のブロックがあるとする。

そこから、2個ずつブロックを取り去っていくと、最後には、

1個のブロックが残る。


偶数足す奇数が奇数であることを示すためには、

偶数個のブロックと奇数個のブロックを合わせて、

そこから、2個ずつブロックを取っ去っていったとき、最後に

1個のブロックが残ればよい。


合わせる前の偶数個のブロックは赤色で、

奇数個のブロックは青色だったとする。

それらを合わせてから、2個ずつブロックをとっていく。

このとき、取り去られるブロックの順番がどうであろうと、

最後に残るブロックの数は変わらないので、

赤いブロックから取り去ってもよい。

赤いブロックは、偶数個あるので、

2個ずつ取り去っていくことで、ちょうどすべて取り去られる。

残りは、青いブロックである。

これも2個ずつ取り去っていくと、

青いブロックは、奇数個あるので、最後に1個残る。


よって、偶数足す奇数は奇数であることがわかった。




さっき、ちょっとはわかりやすくしたつもりだが、

やはりうさんくさいことにかわりはない。


この作業的説明は、実物の算数ブロックがあれば、

わかりやすい説明になるのではないかと思う。