〈インフォメーション〉この作品に「外人」と言う不適切な言葉が出てきますが、文芸には「不適切」な言葉も重要な技術です。ご理解ください。
レーコ(第3回を見てね)と戎橋を通った時に、覚醒剤やってるみたいに凄い上機嫌な顔した外人のおばちゃんがいて、レーコにそれ言ったら「なんでアンタ覚醒剤の話ばっかりすんのん」って怒ってんの。霊能者って言ったら麻薬を連想するけど、レーコは本業で霊能者をやってるわけじゃないから(本業はコーディネーター)訳の分からん事を言い出すほどには麻薬はやってない(本人は一切やってないと言っている)。でも煙も、幻覚作用がある煙もあるって事は覚えといてね。政府が麻薬に指定してなくても。覚醒剤やってる奴って凄い幸せそうに見えるのね。そういう顔になるの覚醒剤をやると。もちろんプラスに効いてる時だけど(マイナスの時はその逆になる)。人間って幸せそうにしてる人に引かれるもんで、それが「カリスマ性」ってやつなのね。カリスマ性の正体は要するに覚醒剤と麻薬。それとインチキ。神の力じゃない。©洪 経世