家へ帰るには


進行方向では


ない方向の火葬場


ふと振り返ると


真っ黒な煙が


煙突から上がっていた


母だ…


胸が


締め付けられるような感覚


しかし悲しい時間が


多くなると


子どもたちが


葬式に対して


暗いイメージばかり


残りそうで


そうならないようにも


私は努めて


明るくしようと


していた気がする


火葬の待ち時間に


家に帰って


ゆっくりしている


時間はなかった


お骨上げに行くまでに


帰ってからの


食事の段取りをしている間に


もう出発しないと


いけない時間になった


再び火葬場へ戻ると


うちの前に


火葬が終わっている


ご家族がいた


そのご家族が帰られたあと


呼ばれて


お骨上げの為に


部屋に入った


私はお骨上げ自体


何度か経験していた


最初は母方の祖父の


お骨上げだったかも知れない


記憶にあるのは


10歳くらいの時で


身内ではない


父の知人の


お骨上げだった


まだ骨を見るのが


怖くて


でもしっかり


お骨上げをするように


言われて参加した


お骨上げに


子どもを参加させることも


賛否あるかも知れないが


うちは大切な人たちの


お骨上げだから


参加させていた


息子は


抵抗もないように


参加していたが


娘は今より


小さい時に


参加させたお骨上げで


骨を見たのが嫌で


見たくないと言ったが


それでも


部屋に入ってくれたのは


よかったと思う