私にとっては
突然だった
過呼吸のような状態
父も母も寝られていない
呼吸が苦しそうだから
訪問医に診察してもらった
と連絡が入る
呼吸苦が続き
医療用麻薬の使用でも
効かないようであれば
鎮静剤を入れて
強制的に眠らせて
楽になってもらって
最期を迎えたらどうかと
提案があったらしい
鎮静剤を
使用するかどうかの話を
家族でするように
言われて
行く予定では
なかったけど
都合をつけて
子どもたちを
連れて行った
父と姉と妹と私
全員揃って話をした
鎮静剤をするかどうかは
在宅での最期を
迎えさせてあげたいと
いつの間にか
拘りに近い想いが
あったらしい
父の判断に
任せると決まり
訪問医に連絡…
しかし
話を決めたあと
横になり
目を閉じていた父が
あんなに苦しそうだから
早く楽にさせてあげようと
意見が変わった
翌日朝の診察時に
鎮静剤をお願いすると
変更の電話を入れた
訪問医は
「わかりました
では明日準備して行きます」
と快く答えてくれた
鎮静剤が入ると
もう意志疎通が
出来なくなるらしい
その前に子どもたちを
連れて行けてよかった…
苦しそうな息使いの中
「長女来たよ」
と伝えると
ニコっと頑張って
笑ってくれて
釣り好きで
実家近くの川へ
釣りに行ってた
長男が来た時に
「川行ったけど
釣れなかったんやって」
と伝えると
ハハッと
声は出ていなかったけど
笑ってくれた
本当にしんどそうで
意識も保ててなさそうで…
ふと、布団の下で
手をニギニギしたら
ニギニギし返してくれたから
まだ大丈夫だろうと
そう思った
鎮静剤を入れることは
本人には伝えていなかったと
思ったので
明日も来るとは言わずに
「また来るね」と帰った