前回に続き、特殊算の整理です。

 

今回は、

「解き方は実質的に同じだが、条件等の違いにより区別されているもの」

です。

 

(1)「出会い算」と「追いかけ算」は、「旅人算」である

 

「出会い算」と「追いかけ算(追いつき算/追い越し算)」は、

2者が逆方向に進むか、同方向に進むかの違いであり、

ともに「旅人算」としてまとめることが出来ます。

 

 

 

 

(2)「流水算」も実質的には「旅人算」である

「流水算」とは、一定の速さで水が流れる川で、上流と下流を行き来する船などに関する問題です。

川を下るときと上るときで船の速さが変わりますが、その違いに注意すれば、解き方は「旅人算」と同じです。

 

 

(3)「通過算」も実質的には「旅人算」である

「旅人算」では、通常、移動する人や車両は、「点」が移動すると考えます。また、ある場所を通過するとき、その場所も「点」(地点)として考えます。

一方、「通過算」では、移動する車両の長さや、車両が通過する物体の長さを考慮します。

その違いに注意すれば、解き方は「旅人算」と同じです。

 

 

(4)「時計算」も実質的には「旅人算」である

「時計算」は、時計の長針と短針の動きに関する問題です。

ほかの旅人算と違い、角度に注目するという点が異なりますが、これも「旅人算」の考え方で解ける問題です。

「時計算」については、次節で取り上げます。

 

(5)「差集め算」と「過不足算」

「差集め算」と「過不足算」は、過不足が生じるかどうかの違いがあるだけで、解き方は同じです。

実際、「差集め算」と「過不足算」を同じように扱っている例もあります。

アカモン流では、「過不足算」は「差集め算」の一種と考えます。