今年、関東に大雪が降った日のことです。
その日は朝からの雨が夕方には雪になり、次の日には10cm以上の積雪になりました。
いつもは車で通勤していますが、さすがに危険と判断し徒歩で出勤することに
無事ホームに到着。
降り積もった雪に、スタッフも利用者さんも一喜一憂しています。
私はキッチンからボールを持ち出し、ウッドデッキに出て雪を集めフロアへ
私「見て見て〜♪雪だよ〜❤︎.*」
TS子さん「ワシは(『私』が縮まってワシ？)雪は嫌いだから」
私「あ、そうですよね💦北海道ご出身だから雪は見慣れてますよね。ご苦労の方が多かったですか？」
TS子さん「そだよ〜。もう雪はいいべさ
」
私「F子さん！F子さんは関東ご出身だから雪は珍しいんじゃないですか？ほら、雪
」
F子さん「いや、いらないよ〜
」
誰か他に雪を楽しむ方はいないかな〜と辺りを見回すと、みなさん一様に「いや〜」「冷たいよ」「寒いから〜」「そんなの捨てなさい」と私から離れていきます
スタッフ「雪でそんなにはしゃいでるのはNAOさんぐらいだよ
」
私「え！？そうですか？暖かい部屋から見る雪はテンション上がりません？」
スタッフ「上がらないって(笑)」
それではと小さい雪だるまを作ってデッキの手すりの上に並べてみました。
私「見て見て〜♪雪だるま☃️」
利用者さん方「あ〜、はいはい、すごいすごい(苦笑)」
どうやらみなさん雪は苦手(？)なご様子。
そうこうしてるうちに夕方になり、みなさんソワソワし始めました。
TS子さん「ワシ、そろそろ帰らねば」
スタッフ「TS子さん、ほら見て(とカーテンを開ける)、雪降ってて危ないから今日はここにお泊まりしてください」
TS子さん「雪！？ありゃ、ほんとだ…。こんなに降ってるなら仕方ないべさ」
おお〜
一瞬で納得してくださった！
なるほど、これは使える！！
帰宅願望の利用者さんに「雪降ってて危ないから〜」と説明するとほぼ納得してくださります。
S子さん「ねえ、私そろそろ帰らないと」
私「S子さん、ほら見て、雪…」
S子さん「(食い気味に)え！？雪降ってるの！？あらやだ〜！本当だ！なんで〜！？なんでもっと早く教えてくれなかったのよ
(←昨日からずっと降っていた事は忘れている)もっと早く教えてくれたらこんなに積もる前に帰ったのに
」
ごもっとも！！
私「ごめんなさいねS子さん。本当ですね、早く言えば良かった」
S子さん「そうよ〜、こんな雪じゃ帰れないじゃない。どうしよう
」
私「S子さん、今夜はここにお泊まりして、明日息子さんに迎えに来てもらいましょ
」
S子さん「明日？明日息子が迎えに来てくれるの？」
私「はい」
S子さん「あら、そうなの？それなら今夜はここに泊まった方が安心よね
」
『雪で危ないから〜』の説明に納得してくださる利用者さんが多かったので調子に乗りました
人一倍心配性で慎重なS子さんの性格を考えたら、『雪で危ない』は全くの逆効果です。
S子さんの気持ちを考えてもっと寄り添っていれば、最初からキーパーソンである息子さんを出して安心させてあげられたのに
S子さん、不安にさせてごめんなさい
S子さんにとって、ここはいつでも安心・安全の場所であることを改めてお約束します